2014.09.23

<短期集中連載コラム>日本におけるメディアと慰安婦問題「第5回 日本の将来と日本のメディア」

 朝日新聞へのバッシングが始まろうとしていた9月3日、安倍首相の第2次安倍改造内閣が発足した。
 今回の内閣は閣僚の3分の2を入れ替える大幅な改造だ。改造内閣の陣容を見ると、安倍首相を含む19人の閣僚のうち15人が“極右大本営”と呼ばれる「日本会議」の所属である。
 日本会議は自衛隊を軍隊化し、東アジア覇権を握るという目標のもとで一つになった右翼勢力の指令塔でもある。改憲と日本の核武装を主張する保守者が結集した「日本を守る国民会議」と、神道系の宗教団体で構成された「日本を守る会」が1997年に統合して誕生。日本会議と同じ考えの議員が院内に作った組織が「日本会議国会議員懇談会」であり、第2次安倍内閣の構成員80%がこの懇談会に所属している。安倍首相自身が特別最高顧問を務め、麻生太郎副首相をはじめとする今回留任した6人の閣僚のうち5人がこの懇談会のメンバーである。
 さらに、新たに入閣した12人のうち9人がこの懇談会所属だ。懇談会副会長の高市早苗新総務相は、慰安婦動員の強制性を認めた「河野談話」の白紙化を公開的に主張した人物。政策審議会長の山谷えり子新拉致問題担当相は、竹島(韓国では独島と呼んでいる)は日本の領土だと主張する「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長で、米国内の慰安婦像設置に抗議するため米国にまで行っている。
 これを見る限り、日本は右側に大きく舵を切ったような印象だ。また、それに合わせるかのように、メディアにおける中韓叩きが激しさを増しているようにも感じられる。
 韓国人のメッカともいえる「新大久保駅」界隈では、連日、嫌韓デモが繰り広げられ、その中には『韓国・朝鮮人は日本から去れ!』など、差別を越えた「非人道的言葉」が飛び交っていた。さすがに、これには良識ある日本人の中でも「日本の恥だ」といった声が出ている。京都の朝鮮初級学校周辺で「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の会員らがヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)をしたことが名誉毀損に当たるとして争われた判決にて、大阪高裁の森宏司裁判長は在特会側の控訴を棄却。「学校の児童が人種差別という不条理な行為で多大な精神的被害を被った」と述べ、約1226万円の異例の高額賠償と新たな街宣活動の差し止めを命じた一審・京都地裁判決を支持した。ヘイトスピーチに対する損害賠償が高裁段階で認められたのは初めてのことである。
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2014.09.18

<短期集中連載コラム>日本におけるメディアと慰安婦問題「第4回 朝日新聞へのバッシング」

 9月11日、この日は世界を震撼させた「9・11テロ」の記念日だが、同じ日、日本メディア界の大事変ともいえる朝日新聞の記者会見が行われた。
 記者会見の内容は、朝日が過去に報じた福島原発事故時の「吉田調書」と「従軍慰安婦関連記事」は誤報であったことを自ら認める謝罪会見である。反朝日陣営のメディアは、朝日の謝罪会見に勢いづいたかのように「朝日の非」を、「朝日の驕り」を、「朝日の恥」を天下に曝すかのようにバッシング、そこに安倍首相や菅官房長官をはじめ文化人や政財界の要人までが朝日に苦言を呈した。産経、週刊文春、週刊新潮などの「朝日憎し」のメディアに至っては、まるで鬼の首でもとったように“それ見たことか!”と太鼓を打ち鳴らしている。
 確かに、朝日の誤報はメディアの信頼を根元から崩す大失態であり、反朝日陣営が掲げる「朝日の罪」ともいえるだろう。また、海外の主要メディアも一斉に「日本の有力メディアである朝日新聞が誤報を自ら謝罪」と報じただけに、反朝日陣営が唱える「朝日は日本がアジアの女性たちを強制的に『性奴隷』にしたとの印象を国際社会に植え付けた」として、朝日を売国的メディアとの視点で叩いている。
 さらに、朝日の罪を射ている反朝日陣営のメディアにおける一部論調には、朝日の誤報がもたらした悪影響こそ、自分たちが常々主張してきた「朝日新聞というメディアの負」に他ならないと、自分たちの主張を裏づけるような論調で報じているとも感じられた。
 しかしーーこの“しかし”は、朝日を庇おうとする「しかし」ではなく、今回の記者会見や朝日へのバッシングに接して芽生えた筆者の個人的見解だが、バッシングしている反朝日の論調に朝日新聞以上の“負"が感じられた。
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2014.09.08

<短期集中連載コラム>日本におけるメディアと慰安婦問題「第1回 メディア界の仁義なき戦い」

 8月27日、朝日新聞が週刊文春(9月4日号)の広告掲載を拒否した。毎週掲載される記事広告である。朝日新聞としては、拒否した号の特集が朝日新聞を狙い撃ちした「朝日新聞・売国のDNA」であったことから、掲載するわけにはいかなかったようだ。
 それにしても、「売国のDNA」とは強烈だ。
 朝日新聞と文春といえば、我が国を代表するメディア?ともいえるが、その両メディアの、仁義もない戦いは、報道記事よりも興味がそそられる。
 今回の勃発は、朝日新聞が過去に掲載した慰安婦記事を再検証する特集を掲載したことで始まったが、そもそも、両社は相反するDNAなので報道における視点や解釈も正反対の路線にある。とくに今回の「慰安婦問題」は、日本はもとより国際的にも大きな影響を及ぼすことから、両社とも退くに退けない覚悟で向かい合っているような印象を受けるが、それは「右系メディア」と「左系メディア」の戦いにも映る。そしてそこに、読売新聞、週刊新潮、産経新聞、週刊現代、週刊ポストなどが加勢、慰安婦問題をはじめ中国・韓国関連の報道に際して「文春の売国DNA」に似た論調でネガティブな記事を展開、さらにヌードグラビアを売り物にしているようなフライデーやフラッシュ、アサヒ芸能など、他の主要な日本のメディアもこぞって反中・反韓の関連記事を掲載している。
 主要各誌最新号の見出しをみると、「おごる朝日久しからず(週刊新潮)」、「朝日新聞と韓国メディア『慰安婦の嘘』の嘘を丸裸にする(週刊ポスト)」、「いかれてないか中国・韓国!(週刊現代)」…その中でも、産経は“中韓憎し!”といった視点から中国・韓国を叩いており、産経の社運をかけた取り組みと錯覚するほどだ。さらに、中国を“シナ人”と呼んではばからない元産経記者「高山正之氏」のコラム「変見自在」を長年に渡って連載している週刊新潮も産経・文春におとらない朝日の“天敵”であるだけに、同誌が朝日新聞に出稿する記事広告も一部黒塗りで掲載された。朝日新聞は慰安婦問題に関する報道を批判した前号の広告も掲載を拒否したが、今回黒塗りになった部分は「売国」「誤報」との文言。新潮社は「黒塗りについては納得も承認もしていないが、掲載する朝日新聞が行うことで仕方ない」とコメントしており、まさに、日本のメディア界を二分する戦いになっている。
 各紙・誌が報じる中国・韓国関連記事はあらゆる分野に渡っており、見出しから連想される中韓のイメージは、嘘と矛盾だらけの国となっている。これは、中韓メディアの対日報道にもいえる。日本と中国・韓国のメディアが放つ過激な視点と偏見の報道には、メディアとしての自尊心・品格・ジャーナリズムのかけらもない“目くそと鼻くその報道合戦”に思えてならない。
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2010.03.09

<心声天語>(173)「夕焼け小焼けの赤とんぼ」

高校で音楽を教えている知り合いの先生が、「生徒が『先生の好きな歌は何ですか』と聞いたので『赤とんぼ』と答えたところ、“そんな古い歌は知りません”と言い、びっくりしました」と言っていた。日本を代表する童謡を知らないとは…日本の教育もいよいよ、末期的状況に来ているようだ◆「赤とんぼ」は筆者も大好きだ。とくに好きな歌詞は、「♪十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた」という部分だ。昔の日本では、「女中」と呼ばれていた女性たちがいた。殆んど小学校や中学校を卒業したばかりの彼女たちは、雇われた家で子守りや家事をしていたが、彼女たちのことを「姐」と呼んでいた◆「赤とんぼ」の一番目の歌詞「♪おわれて見たのは いつの日か」というのは「追われる」ということではなく、姐に“背負われて”という意味である。作詞家の三木露風さんが「姐」に背負われていた頃の「懐かしい思い出」であろう。それにしても、十五才で嫁ぐということは、十才~十二才頃から働き出たことになる。可哀想に…◆日本にも貧しい時代があった。そんな時代、貧しい家庭の少女たちは、姐として他人の家で一生懸命に働いたものだ。幼い時から生きていく苦労を背負って育った少女たち…今のように「生活保護」も「給付金」もなかった時代である◆日本も豊かになった。国から「子ども手当」や「子育て支援金」まで出る。あの、赤とんぼに出てくる少女たちが嘘のようだ。しかし、社会が豊かになっていく反面、日本人の心は貧しくなっている。高校の授業料を無料にするより、「赤とんぼ」に込められた日本人の心を教える方がもっと、大切な気がしてならない。(和光)
2010年3月8日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2010.01.12

<心声天語>(172) 「成人式」での新成人たち

1月10日、佐世保市で開かれた成人式の壇上で酒に酔った新成人が市長を殴ろうとするなど、大騒ぎとなった。毎年繰り返される成人式の騒ぎには、うんざりする。会場に酒を持ち込んでラッパ飲みし、爆竹やクラッカーを鳴らして祝辞を妨害するなど、やりたい放題である◆人生には“大切な区切り”がある。その中でも、成人となる20歳の区切りは、その後の人生を大きく左右する。しかし、だからといって毎年、全国一斉に成人式を行うこともなかろうに…ましては、内容は毎年、“ありきたりの祝辞”である。外国では、成人年齢に達した事を全国一斉に祭典として行う国は、ほとんどない◆数年前、静岡市の小嶋市長が『常識もしらない新成人に税金を投入し続けるより、式そのものを打ち切りにすべきだ』と発言した。すると、呉服業界から「業界の衰退にかかわる」との抗議が相次いだ。なるほど、着物、羽織はかまを着る成人式は、業者にとって“ドル箱の行事”である◆今年の新成人は、1989年4月2日から1990年4月1日までに生まれた。彼らは厳しい時代に育った世代でもある。彼らが生まれた年にバブルが崩壊し、株価と地価が大暴落、小学2年の時には山一証券が倒産、そして今、日本の翼だった日本航空が倒産に直面している◆読売新聞が昨年、成人式に出席した若者に尋ねた。「日本の未来について」という質問に、「はあ?自分の未来さえ分からないのに」と苦笑した。また「自分の未来を何歳まで予想できるか」との質問には、最も多かった回答が「30歳」であった。人生の目標・希望を見失った若者たちは、成人式の場にて思い切り、わけのわからない自己主張をしているのだろう。(和光)
2010年1月12日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2010.01.07

<心声天語>(171)今年の干支「虎」と「アジアの時代」

新年になった。今年の干支は「虎」だ。虎はアジアを象徴する動物だ。虎はインドシナ半島からシベリア、朝鮮半島と、アジア全域に生息していた。虎は強い者、豪傑の代名詞として使われ、中国の『三国志演義』では劉備に仕えた五人の武将を「五虎大将軍」と呼んでいた◆虎の諺・格言が多くある。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「虎視眈々(こしたんたん)」「虎の威を借る狐」…百獣の王と言われるライオンは西洋的なイメージだが、そのライオンには虎のような言葉はない◆21世紀に入った10年前、『21世紀はアジアの時代』といわれた。しかし、当時はまだまだ「欧米」が世界を左右していた。ところが、アジアは21世紀の最初の10年に躍動的な変化を遂げた。中国がG2に浮上、インドがその後を追い、ベトナムが改革の結果を見せている。ASEANが外交のスーパーパワーになるのも時間の問題だ◆日本はアジアに属している。しかし、日本は欧米型社会に近く、アジアの人々から「日本はアジアの友人ではなく欧米の友人」といわれてきた。無理もない。日本はその間、欧米文化に憧れ、欧米社会を真似、“横文字がかっこいい”と思ってきた。これではアジアと真の友情は、築けない◆「虎」年の今年から本格的なアジアの時代が始まる。世界人口12%の西洋が55%のアジアの運命を左右する時代が幕を下ろし、紙と火薬とアラビア数字を発見した素晴らしい文明・文化のアジアが冬眠から目覚める。アジアの風…虎の言葉の中に「雲は竜に従い風は虎に従う」というのがある。ところが、アジアで唯一、虎が生息しなかった日本は、アジアの時代とどう向かい合うのだろう。(和光)
 2010年1月7日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2009.12.23

<心声天語>(170)オウム真理教幹部の死刑

1995年、世界一の都市で起きた「地下鉄サリン事件」は、日本だけでなく、世界に衝撃を与えた。この大それた事件を仕組んだ「オウム真理教」は、宗教法人として認可されて以降、各地に支部や道場を設置、ロシア等海外にも支部を設置、1989年当時には約1万人の信者がいた◆1984年、麻原彰晃なる男がヨーガ道場「オウムの会」を始めた。その後、1987年に宗教団体「オウム真理教」を設立。この頃、オカルト系雑誌などがオウムの会を「ヨガ団体」として紹介していた。この時に掲載された写真が、麻原が座禅を組んで跳躍する、オウムが言う所の「ダルドリー・シッディ(空中浮揚)」である◆多くの若者がオウム真理教に入った。弁護士・医者・教授など、エリートたちも少なくなかった。その中に、後に麻原の寵愛を受ける「井上嘉浩」がいた。信心深い井上は、修行の天才として、信者獲得や布施集めを精力的に行った。当時の井上にとって麻原は、“神”であった◆10日、井上の上告審が最高裁で開かれ、一審の無期懲役が棄却、「死刑」が確定した。一審で無期を告げられた時には声を上げて泣いたが、今回は無言であった。7月、井上が関係者に送った手紙には、「夢の中で教団から追いかけられ、悪夢にさいなまれている」と記されてあった◆自分が信じた“神”が“悪魔の化身”と知った時の、天が崩れるような衝撃は、死よりも大きなものであったはずだ。でも、悪魔の手先として犯してきた罪は、死をもってしても償いきれないものである。たとえそれが「信じたがゆえの罪」であっても…。井上だけではない。人間は、自分の知らないうちに罪を犯し続ける、ものなのである。(和光)
2009年12月22日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2009.12.15

<心声天語>(169)日本の「北朝鮮外交」

内閣府の外交世論調査によると、韓国に「親しみを感じる」と答えた人は63・1%、日韓関係を「良好」と思う人が66・5%であった。韓国の好感度が上がる中、同じ民族である北朝鮮は孤立を深めている。とくに、拉致問題で対立している日本との関係は、最悪の状況だ◆来年に日本で開催される東アジア女子サッカー選手権で、北朝鮮チームが来日する予定であった。ところが、中井洽拉致担当相は、北朝鮮チームの入国に反対を表明した。理由は「制裁のため」だそうである。中井担当相の見解に、日本の外交は幼稚すぎる、と感じずにいられなかった◆1971年、米中の歴史的「ピンポン外交」が展開された。当時、中国と米は対立関係にあったが、それでも中国は〝千載一遇のチャンス“ととらえ、米卓球チームを中国に招聘し、世界を驚かせた。ピンポン外交のあと、キッシンジャー、ニクソン訪中を経て米中の国交が樹立、中国は国際的孤立から脱出した◆第二次大戦後、フランスとドイツの間には、なおも根深い不信が横たわっていた。しかし、両国は文化・スポーツ交流を介して、国民感情を徐々に和らげていった。両国は今、手を取り合って欧州連合を支え合っている。文化やスポーツは、国際舞台で唯一、垣根なき交流をはかれる外交手段、なのである◆拉致問題に進展がみられない中、北朝鮮に制裁をかけようとする心情も、わからないではない。しかし、国際試合に参加する選手団の入国を認めないというのは、了見が狭すぎる。高度な外交とは、強固な姿勢で向かいあう一方、ときには水面下で、突破口になりうる「糸口」を見つけ、それを外
交手段にかえていく巧みさ、なのである。(和光)
2009年12月15日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2009.12.11

<心声天語>(168)日本の名誉番組「紅白歌合戦」

年末になると必ず、「紅白歌合戦」の話題がマスコミを賑わす。それも、誰が出場する、しないのと、どうでもいいようなことで大騒ぎだ。しかし、紅白を観ないと年を越せないという人も、結構多い。たしかに、娯楽が少なかった時代、大晦日には家族みんなで紅白を観る…日本人の師走風景でもあった◆終戦の1945 年、ラジオで『紅白音楽試合』という番組が放送された。当初は「紅白歌合戦」だったが、GHQが「合戦」という語に難色を示し、「試合」となった。紅白のテレビ放送は、1953年からである。それにしても、「紅白音楽試合」とは…NHKらしいセンスだ◆敗戦国に明るさをともした「リンゴの歌」。高度成長期には、井沢八郎が「♪上野は おいらの 心の駅だ~」と、集団就職の若者たちの心情を歌った。また、三波春夫によって「東京オリンピック」「大阪万博」のテーマ曲が紅白で披露された。紅白は、その年々の、社会情景を見事に映し出しても、いた◆紅白出場は、歌手にとって「運命の舞台」だ。紅白に出ると “NHKお墨付き”となり、地方公演のギャラが5倍、10倍と跳ね上がる。反対に、NHKに睨まれたら紅白に出られない。1973年、美空ひばりの弟が暴力事件で逮捕されたことで、彼女は紅白に出られなかった。国民的大歌手でも容赦しない…偉大なNHKだったのである◆今年で「60回」を迎える紅白、出場者の顔ぶれもすっかり、変わった。お笑い芸人や韓国の歌手など、昔だったらあり得ないことだ。しかし、進行や演出は、あいかわらず同じパターン…“HNKらしさ”を貫いている。いくら時代が変わっても、紅白だけは“そんなの関係ない”とばかり、園児のように『紅組が勝つか白組が勝つか』とはしゃいでいる。おめでたい放送局だ。(和光)
2009年12月11日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2009.12.04

<心声天語>(167)「携帯電話中毒」

一時、電車内で“漫画”を読む人が多かったが最近は、携帯電話を見る人が多くなってきた。メールの確認、ゲーム、占いなど、さまざまだ。車内だけではない。交差点で信号待ちしている時も、歩きながらも、使っている。まるで携帯電話中毒にかかっているようである◆今年の三月、NTTは小学生の携帯電話利用調査を行った。それによると、小学生の43・3%が自分の携帯を持っていると答えた。さらに、小学6年生では51・22%、中高生では91・4%だ。子どもから大人まで、携帯は今や、現代人にとってなくてはならない生活ツールになっている◆技術の進歩は、すごいものだ。掌に入るほどの小さな通信機器が“魔法” のような機能を発揮する。世界中に電話をかけられるのはもちろんのこと、メール、カメラ、映像の送信、通販…なにより、必要な情報を瞬時に入手できる。便利な道具だ◆携帯の登場で、斜陽化の道を辿っているものは少なくない。その代表的なものが、公衆電話だ。また犯罪にも多く使われる。「振り込め詐欺」は携帯がなかったら成り立たない。不倫・浮気相手との“連絡用”としても威力を発揮する。実際、離婚のきっかけが「夫の、妻の携帯をみた」ことで始まるケースが増えている◆携帯がなかった時代、遠くにいる家族や友人たちを懐かしみ、「今頃どうしているのかな」と思い浮かべた。今では携帯ですぐに、連絡を取り合える。しかし、携帯に溺れている現代人には、愛する人を思い浮かべる「情」がどんなに素晴らしいものか、わからないだろう。人間は、便利さを追い求めるあまり、それによって失われ、忘れ去られる「尊きもの」に気付かないのである。(和光)
2009年12月3日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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