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2012.06.02

<主張>光事件の実名本、実質、著者側の完全勝訴

 山口県光市の母子殺害事件で、犯行当時18歳だった大月死刑囚(旧姓・福田。31)の実像に迫ろうとした著書=『福田君を殺して何になる』(増田美智子氏著。出版・インシデンツこと寺澤有氏)の著者と出版元に対し、大月死刑囚が、少年法61条に違反し、実名を記すなど人権を侵害されたとして、出版差し止めと約1300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5月23日に広島地裁であった。植屋伸一裁判長は出版差し止め請求については棄却したが、損害賠償請求については著者側に計66万円の支払いを命じたことから、大手マスコミ報道では「実名本著者の取材指弾」(「読売」5月24日)とのタイトルを付けるなど、著者側に厳しい報道もあった。だが、これまでの経緯や判決文を吟味してみると、実質、著者側の完全勝訴といってもいいのではないか。(ただし大月死刑囚、著者側共に控訴)というのは、この訴訟、大月死刑囚の出版差し止め、慰謝料請求を成す根幹部分は「実名」で、しかも出版の際は事前に「原稿を見せ承諾を得る」ことになっていたのにその約束を破られ、結果、世間に知られたくない事実を明かされ精神的苦痛を味わったり、社会復帰する上で支障を来したという主張だった(死刑確定は今年2月。出版は09年10月)。ところが判決では、「実名」に関しては承諾を得ていた(+出版時28歳であり、すでに死刑確定)、「原稿を見せ承諾を得る」に関してもそのような約束があったとは認められないとしたからだ。では、なぜ判決は計66万円の支払いなのか。この内訳は著者と出版元に共同して33万円、著者に22万円、出版元に11万円。まず33万円については、大月死刑囚の中学卒業時の写真、それに大月死刑囚が著者に宛てた手紙1通の写真を載せ、その内容を本文で公表したこと。その分まで大月死刑囚の承諾を得てなかったからだという。次に著者の22万円は、前出の手紙を週刊誌に提供し写真掲載されたこと。そして出版元の11万円は、インシデンツのHPに大月死刑囚が胃潰瘍で吐血といった2件の記事を実名掲載したことが問われた。だが、実名で本にするとの了解を得ていれば、付随する写真や手紙もOKと著者側が理解してもおかしくないし、著者の週刊誌への手紙提供も出版の宣伝になればと思ってのことだろう。またHPの記事も同様。すると、今回の判決、裁判官は大枠において著者側に問題はないが、しかし、少年法61条(少年の時に犯した罪により公訴を提起された者について氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等、本人を特定できるものを出版物に掲載してはならない)の原則の手前、政治的思惑から、全面勝訴にするのはマズイと無理矢理一部損害賠償を課したとも思える。以上見て来ると、大月死刑囚の提訴はほとんど嫌がらせ(スラップ)だったとも思えて来る。著者側が反訴していたのもそうした思いがあったからだろう。もっとも、ここで注目していただきたいのは、この反訴の相手は大月死刑囚だけではなかったという事実だ。安田好弘弁護士を始めとする大月死刑囚の弁護団3名に対してもなされていた。いまにして思えば、今回の提訴、大月死刑囚というより、彼の弁護団の意志と思わないわけにはいかない。
2012年6月2日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2012.06.01

北島康介だけじゃないーー疑惑のタイ投資ファンドに、投資していた有名人

 昨日発売の『週刊新潮』が、ワイド特集「すべては今日から」のなかで、ロンドン五輪での100M平泳ぎ3冠を目指す「北島康介が7000万円預けた『灰色ファンド』が溺れそう」というタイトル記事で、タイ投資ファンド「アジア・パートナーシップ・ファンド(APF)」(本社=タイ・バンコク)の実態を取り上げている。本紙では、このAPFの疑惑を、これまで長年徹底追及して来ている。APFの傘下にゴム老舗「昭和ホールディングス」(5103。東証2部。千葉県柏市)、「ウェッジホールディングス」(2388。JQ。東京都中央区)があり、そちらの資金流用疑惑なども上がっている。また10年、証券取引等監視員会が架空増資の疑いで強制捜査に入ったがまだ結論は出ていない。その取材の過程で、かなり早い段階で本紙も『週刊新潮』と同様と思われるリストを入手していたが、ネタ元との関係で記事にすることを控えていた。だが、今回『週刊新潮』が出たことでもう解禁していいだろう。以下、北島以外の著名人の名前などを明かそう。芸能界、スポーツ界など、その数は20名近くにもなる。
 2012年6月1日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2012.05.31

あの桝澤徹氏が「多摩川ホールディングス」の代表取締役!?

 無線通信機器向け高周波回路素子などが柱の「多摩川ホールディングス」(神奈川県綾瀬市。6838。JQ)は5月25日、同社HPで役員の異動をIRした。それによれば、現在1人代表のところ、同日の取締役会で厳しい経営環境に対応すべく代表を3人体制とし、その1人として桝澤徹氏を就任させることを決めたという。6月28日の定時株主総会を経て正式決定する。枡澤氏といえば、企業再生主体「ジェイ・ブリッジ」(9318。東証2部。現「アジア・アライアンス・ホールディングス」。東京都墨田区)の元社長。同社はかつて多摩川HDの再生を手掛け、以降、枡澤派人脈が経営権を握っていたからあり得ない話ではなかった(枡澤氏は今年4月に執行役員に就任済)。だが、ジェイ・ブリッジ代表就任後の枡澤氏の仕事ぶりを見ると、株主はスンナリとこの就任を許すのだろうか。
 2012年5月31日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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「シスウェーブHD」、株価操作で事件化の様相

 半導体テスト開発受託の「シスウェーブホールディングス」(6636。JQ。神奈川県川崎市。4月1日よりホールディング化で「シスウェーブ」から社名変更)につき、当局が重大な関心を寄せているとの情報がある。本紙既報のように、シスウェーブは今年3月21、22日とストップ高で23日には6300円の年初来高値を付けた。昨年12月と比べると実に4倍以上の高騰ぶり。だが、これというめぼしい材料はなかった。一方で、その高騰の直前、シスウェーブの筆頭株主は実質、あの大場武生氏に代わっていたところ、「大量保有報告書」を見ると、約28%だったのが4月25日までに約18%まで低下。仕手戦の様相で、しかもそこには指定暴力団との関係が指摘される別の有名仕手筋なども参加していたと思われるからだ。その大場氏、震災復興利権にも絡んでいることを、5月25日発行の月刊会員制情報誌『ベルダ』(6月号)がスッパ抜いている。
2012年5月31日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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芸能界のヤクザ体質を露呈ーーまたぞろ恐喝ネタ材料に登場した、芸能界大物たちの「任侠ビデオ」

 あるベテランのジャーナリストのところに、以前、ネタを提供してもらった者から「決してまともとはいえないが、面白いネタを持った者を紹介するから」と電話があったのは1週間ほど前。“決してまともとはいえない”に多少引っかかりながらも、“面白いネタ”に触手を動かされ出かけてみると、登場したのはある指定暴力団の有力団体OBを名乗る人物だった。聞けば、「田辺エージェンシー」「ジャニーズ事務所」「石原プロモーション」、あるいは「テレ朝」や「電通」関連会社のトップや幹部など10名が、兄弟盃や血判状などヤクザの盃事をそっくり真似た儀式の映像(約40分)を入手したという。そして、これを電通に買い取らせるから、ついては取材して圧力をかけてくれと、まさに恐喝の協力を要請されたというのだ。その際、相手は背後に「合衆国蛇煮組総長」(ジャニー喜多川の場合)といった各人の肩書きが筆文字で書かれた和紙が壁一面に掲げられた前での前述の10名の面々の集合写真コピーを示されたというのだ。「むろん、そんな手伝いをできるはずがない。ただ、相手が相手なので即座に断って機嫌を損ねられると困るので、相談してみるといって、その写真コピーはもらった。で、事務所に戻って念のためネット検索してみると、何とダイジェスト版が流れていることがわかった。それで仲介者に電話して、『もう、ネットで流れてますよ』というと、一言、『すいません』で、それっきりですよ」(ジャーナリスト)
2012年5月30日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2012.05.29

<ミニ情報>闇金「虎ノ門グループ」役員に求刑(永本被告の実刑は確実)

 本日午後1時半から東京地裁(811号法廷)でコンサルタント会社「神商」役員・前野森幸被告の貸金業法違犯(無登録)容疑の公判があり、検察側は前野被告に懲役3年、罰金700万円を求刑した。また、法人としての「神商」に対しては7000万円の罰金を求刑した。神商といえば、本紙ではお馴染み、大物金融ブローカー・永本壹柱被告が率いていた。中堅ゼネコン「井上工業」(事件後、上場廃止に)を舞台にした架空増資事件の延長戦の逮捕だったのは本紙でも既報の通り。
2012年5月29日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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<ミニ情報>「五洋建設」手形騒動に新情報

 本紙がいち早く報じた、海洋土木に強い「五洋建設」(1893。東証1部。東京都文京区)の計5枚、総額面6億431万円の手形騒動だが、ここに来て、新情報が入って来た。五洋建設は、100円ショップで知られる「大創」(東広島市)が大阪府泉大津市内に建設予定の物流施設(4階建て。敷地面積約3万3300㎡)の建設を受注している。そこは臨海部の工業専用地域で、以前は鉄工所があり、その解体工事の代金として振り出されたものだった。それだけなら、別にどうということはない通常の取引なのだが、五洋建設と解体を請け負った会社とが、支払を巡って揉めていた原因として、こんな情報が飛び込んで来たのだ。
2012年5月29日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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<報告>原発利権フィクサー・白川司郎氏に提訴され、嫌がらせ訴訟に対抗する組織発足集会

 すっかり報告が遅くなってしまったが、去る5月16日、東京都千代田区永田町の参議院議員会館地下1階の集会室で、『週刊金曜日』11年12月16日号に、東電原発利権に食い込んでいるとされるフィクサー・白川司郎氏の記事を書いたところ、慰謝料など6700万円を求めて提訴されたジャーナリスト・田中稔氏を励ますと共に、これを契機に、嫌がらせ訴訟(スラップ)に対抗するジャーナリストと市民の組織を立ち上げようということで1回目の集会が持たれた。今回の提訴を、田中氏はむろん、関係者がスラップ(SLAPP)と見るのは、提訴されたのは執筆者の田中氏だけで、出版元の「週刊金曜日」は訴えてないから。幸い、週刊金曜日は編集長もこの集会に駆けつけ、全面支援を表明しているから幸いだが、この結果分離されると、執筆者は訴訟準備の労力はむろん、金銭的にも弁護士費用の工面など厳しく、疲弊し、記事の内容以前に「白旗」を上げる可能性だってあるからだ。本紙・山岡も、この会の呼びかけ賛同人に名を連ねると共に、当日、過去、何度もスラップ訴訟を提起された体験者として挨拶をさせられた。
2012年5月28日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2012.05.28

その先の暴力団関係者とは!?ーー当局が徹底マークする「ベネフィットアロー」詐欺人脈

 警視庁などの合同捜査本部は5月24日、無職の中村圭助(28)など28名を詐欺容疑で逮捕したと発表した。彼らは実態のない会社の社債購入を勧めるパンフを送付、その後、電話勧誘にて主に銀行振り込みさせる手口で、わずか1年ほどの間に全国の高齢者中心に約370名から総額20億円以上を騙し取っていると見ている。
この件は大手マスコミ既報の通りだが、ある事情通は、このグループと、あの投資ファンド運営会社「ベネフィットアロー」の詐欺人脈は重なっており、ベネフィットアロー人脈徹底摘発の延長線上で、今回の“振り込め詐欺事件”での一度の逮捕者数としては過去最多の大捕物は出て来たのだという。そう、昨年11月に上場廃止になった「塩見ホールディングス」の過半数以上の株式を保有、また無登録で投資ファンドの運営を行っていたとして証券取引等監視員会から営業停止を食らい今年1月には破産開始決定を受けたあの会社だ。そして、今年4月19日には、架空のファンドへの出資話をやはり高齢者に持ちかけていたとして、ベネフィットアローの関係者で、証券取引等監視委員会に実名公表をされていた芳賀彰(27)が逮捕されている。
 2012年5月28日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2012.05.27

前社長の取締役解任もーー「ホッコク」現経営陣側も同じ穴の狢=旧ジェイ・ブリッジ不正疑惑人脈

*関係者から指摘を受け、一部、不正確な内容などがあったことから、12年10月4日に記事を削除しました。

 2012年5月27日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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前代未聞ーー連結重要子会社を、第3者破産申し立てされた「アイロムホールディングス」

 SMO(医療機関向け治験支援)事業主力の「アイロムホールディングス」(2372。東証1部)は5月24日、同社HPにおいて、連結子会社「アイロムメディック」が第3者破産申し立てを受けたとIRした。アイロムメデイックは医療機関経営支援コンサルを行っているアイロムHDの連結重要子会社。東証1部上場企業の重要子会社が第3者破産申し立てされるなど、前代未聞といってもいい。何か異常事態が起きていると考えるべきで、だとすれば、それはどういうことなのか? アイロムHDはそのIRで、そもそも申し立て者は債権者適格が無い者であることに加え、アイロムメディックは破産原因もない。さらに現在、両者間で破産申し立ての取り下げを協議中であり、破産審問期間の6月7日までに取り下げされる可能性が高いと平静を装っている。だが、今回の件が異常と見るのは何も申し立てがあった事実からだけではない。申し立てをした医療法人社団「上善会」は医療機器リースに当たってアイロムHDの連帯保証を受けたり、治験の仕事を回してもらっており、いわば身内、実質アイロムHD系列病院といってもいい。要するに、身内の反乱の様相なのだ。いったい、何が水面下で起きているのか?
 2012年5月26日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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