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2011.08.17

<新連載>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』(第22回)「映画『原子力戦争』と福島第一原発』

 前回の『モスラ』に続いて、『モスラ対ゴジラ』と放射能のからみを取り上げる予定であったが、たまたまある上映会で故・原田芳雄が主演した『原子力戦争』(1978年、黒木和雄監督)を32年ぶりに観て、いろいろ考えることあったので、『モスラ~』は次回。映画『原子力戦争』の原作は、あの田原総一朗。原発の闇を描いた小説仕立てのルポルタージュのような長編だが、ちょうどテレビディレクター(1969年頃は『ドキュメンタリー青春』という連続ドキュメント番組を東京12チャンネルで手がけていたのだ)から、もの書きに移行した頃だったか。映画は、原作を下敷きに、原発事故隠しをめぐる事件を、都会から原発のある町にやってきたやくざ者(原田芳雄)を主人公に、ポリティカル・サスペンス&ATGらしい不条理劇として展開する。さて、32年前にはピンとこなかったこと、それは舞台が福島第1原発だってことなのさ。映画のなかで、原田芳雄が勝手に原発に入ろうとして、警備員に止められるシーンがある。やけに警備員のセリフや振る舞いが自然だな!と思ったら、実際にゲリラ撮影を断行して、ここだけドキュメンタリーになっているのだ(警備員が次第に怒り出して手でカメラをさえぎったりして)。さらに今になってズシンと迫ってくるのは、地元の漁業組合長が、いかに原発のおかげで町が潤ったのか。原発事故の隠蔽を追求しようとした新聞記者(佐藤慶好演!)が、上司の支局長から書くなと迫られ、挫折するところ(そんな事例は実際に無数にあったのだろう)。事故の隠蔽に加担した御用学者(岡田英次好演!)が佐藤慶に説く原発必要論。こういう御用学者が、実際の3・11以降のメディアで似たようなことをほざきまくったわけだよ。
 2011年8月17日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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