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2011.06.25

初の勝訴確定ーー良い医師ほど睨まれる「保険医取り消し制度」の欠陥(第1回)

  5月31日、東京高裁は、小児科医院「みぞべこどもクリニック」(山梨県甲府市)の溝部達子医師の保険医資格を国が取り消したのは違法との判決を言い渡した。一審に続く、溝部医師の勝訴だ。これまで一審で資格を取り消された医師が勝訴したケースは2件あったが、いずれも高裁では逆転敗訴していた。高裁では初の勝訴で、しかも国は上告せず、すでに溝部医師の勝訴は確定している。それにしても、保険医資格取り消しの医師と聞けば、読者はどんな悪徳医かと思われるのではないだろうか。保険医資格取り消しの対象になるのは、まったく架空の保険請求をしたり、必要もない診療や手術を自らの儲けのためにやったりするケースが該当するのだから無理もない。ところが、溝部医師の場合はまったく違った。患者のことを思って一生懸命やっている評判の医者だった。その証拠に、取り消し処分を受けて(05年11月)ほどなく、患者やその父母など実に2万7000名もの嘆願書が集まっている。また、高裁判決後、溝部医師、代理人弁護士と共に記者会見した患者代表の田中聡顕氏はこう述べている。「患者思いの良い先生には、患者が集まることが至極当然のことで、その先生が妬まれ、一部の見えない力に動かされ(保険医資格)取消では、溝部先生のご自身の人権も損なわれる!」。この怒りの籠もった発言こそが、いまの保険医取り消し制度に重大な欠陥があることを示唆している。だが、そのことは一般にはほとんど知られていないし、今回の初の保険医資格取り消し医師側勝訴確定は実に結構なことだが、国はこれを機に欠陥を直す姿勢は見られない。本紙は保険医資格取り消しになってほどなく溝部医師を取材し、取消処分の執行停止申立が認められた(06年2月昨年3月31日)、一審勝訴判決が出た(昨年3月31日)際など、折りに触れ報じて来た。そこで、勝訴確定を機に、わが国の保険医資格取り消し制度の欠陥につき、連載することにした。1回目の今回は、良い医師でも保険医資格取り消し処分を受ける背景には、(1)国の医療費削減策がある、(2)良い医師=医療費がかかる、そして(3)保険医資格取り消し要因の不正請求は、医師なら誰もが犯している事実を解説する。
 2011年6月25日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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