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2010.11.06

<連載>「ジェイ・ブリッジの闇」(第13回 「社債1億5000万円分債務踏み倒し」訴訟の概要)

 東証2部の投資会社「ジェイ・ブリッジ」(以下JB。この10月より「アジア・アライアンス・ホールディングス」に社名変更。東京都墨田区。高森幸太郎社長)に関するこの連載、これまで同社が実施した主に医療再生ファンドを巡る疑惑についてレポートして来た。だが、投資会社を標榜し、様々な方法で投資家から資金を集めながら、事業がうまく行かなくなると、自社(投資)の回収だけに固執し、他の投資家への返済はないがしろにする、とても投資会社また上場企業とも思えないその姿勢は、何も医療再生ファンドを巡る件だけに止まらないようだ。JBは06年10月に医療再生ファンドをブチ上げるが、すぐに資金調達に行き詰まった。このため、当時代表だった桝澤徹氏は、香港の金融会社「サンフンカイ」を頼った。もっとも、サンフンカイも相当のやり手で、結局、40億円の増資を引き受けるとしながら2度もキャンセルした挙げ句、わずか4億円の新株予約権だけで実質、JBを乗っ取ってしまった。07年6月のことだ。そして以降、次々と子会社売却を行い、今年に入ってはついに、投資家の抗議や訴訟を無視し、主力事業の医療再生ファンドまで損切りしたことは本連載ですでに見た通り。「わずか4億円で実質、経営権を手に入れたから、損切りしても“お釣り”が来る。そのため、子会社の資産を順次JBに集め、清算しており、その完了次第、上場廃止にするつもりではないか?」投資家、株主の多くはそう見ており、この10月の社名変更理由「アジア重視で新たな事業創造」については懐疑的だ。それはともかく、この清算でJBは競輪施設賃貸事業にも手を付けたのだが、その過程で海外ファンドから調達した1億5000万円の社債分債務を踏み倒した疑惑が出ている。この件、海外ファンドが今年4月、提訴したことから明らかになった(冒頭左写真はその訴状。もっとも、JBは提訴のIRを出していない)。そして、この件を検討すると、医療再生ファンドを巡る疑惑以上に、JBの悪質さが際立っていると思わないわけにはいかないのだ。
 2010年11月6日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2010.11.05

<ミニ情報>あの酒気帯び逮捕の森元首相長男が、一時心肺停止に

 本紙でも押尾事件の絡みなどで何度も取り上げている、森喜朗元首相(73)の長男で、石川県会議員だった森祐喜氏(46)が10月31日、同県能美市の自宅で倒れ、一時、心肺停止になっていたことが、地元民からの情報提供などでわかった。森前県議は今年8月、酒気帯び運転でコンビニ店舗に突っ込み逮捕され、議員を辞職。小松区検は10月29日、道交法違反の罪で略式起訴していた。
 2010年11月5日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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<ミニ情報>小沢「強制起訴」疑惑ーー検察審査会が「ソフト公開」へ

 本紙ではこの間、何度も検察審査会に関する疑問を報じて来た。なかでも、「強制起訴」の決定に至る、検察審査会“議決”の11名から成る検察審査会員は国民から無作為に選ばれているとされるが、本当なのか? と問題提起した記事は大きな反響を呼んでいるようだ。関係者によれば、本日、検察審査会は、無作為に選んでいる証拠として、そのコンピュータのソフトを「なるべく早く見せたい」と連絡して来たという。
 2010年11月5日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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総務省を牛耳る旧自治省系派閥ーー本日、「秘書課をヨイショする会」開催の情報

 本紙で過去、何度も取り上げて来た総務省(岡本保・事務次官)の人事問題ーー総務省は旧自治省、旧総務庁、旧郵政省が合併して01年1月に誕生したが、旧自治省出身者が未だに秘書課を通じて省内ノンキャリ人事を牛耳り、その弊害として自殺者まで出ているというもの。そして、この秘書課が中心になって次官などを囲む私的な会合が開催されていることも本紙はスッパ抜き、中止になったこともあったが、今回入手した情報によれば、本日はその問題の秘書課をヨイショする会が開催されるという。
2010年11月5日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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上場廃止の「TCBホールディングス」に、何があったのか!?

 本紙でも既報のように、10月20日、マザーズ上場のIT系企業「TCBホールディングス」(東京都渋谷区。大嶽貞夫社長)は自己破産を申請し、同日、開始決定を受けた。このため、同社は明日を持って上場廃止になる。(なお、破産手続き開始決定に対して、即時抗告申立あり)この事実上の倒産原因は、近時、体力以上の主要2社を買収したため、資金繰りが悪化したためとされる。だが、不可解な点も少なくない。その一つは、TCBホールディングスは持ち株会社で、その傘下の主要子会社はこれまで通り営業を続けている事実。また、負債額も2億6000万円と決して大きくない。さらに、その後の取材で、TCBホールディングスに対してはこの間、増資引き受け先として複数の会社が手を上げていたにも拘わらず、同社側からその交渉を今年8月半ば、打ち切っていたことが判明した。おまけに、その後、大嶽社長が……。
2010年11月4日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2010.11.04

<記事紹介>「青山学院内紛! 初等部『校長』がクビ」(『週刊文春』11月11日号)

 本日発売の『週刊文春』が、青山学院の内紛について2頁で取り上げている。本紙は今年8月から9月にかけて前理事長派と半田正夫・現理事長派の内紛を取り上げているが、文春の記事はその続編といってもいい内容。本紙は半田氏が理事長に就き、前理事長が敗れて学園を去ったところまで報じたが、そうなれば、居残っていた前理事長派も追い出しを食らうのが世の常だ。文春の記事は、前理事長「独裁体制の“象徴”」だった、まさにその初等部部長(一般の小学校校長に当たる)が、11月1日付で実質クビになった件を取り上げている。もっとも、本紙がこの記事をわざわざ取り上げたのは単に続編だからではない。この内紛の核心部分を、オブラードに包みながらも文春記事は取り上げているからだ。その核心部分とは……。
2010年11月4日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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2010.11.03

小沢「強制起訴」で疑惑深まる検察審査会ーーそもそも、検察審査員は無作為に選ばれているのか!?

 検察審査会による2度の「起訴相当」議決、そして検察官役を務める「指定弁護士」の3名も決まり、小沢一郎民主党元代表の政治資金規制法違反容疑での強制起訴に向けての手続きは着々と進んでいる。だが、本紙で10月27日に報じたように、検察審査会の議決に必要不可欠な、不起訴にした担当検察官からの意見聴取がアリバイ的に議決“後”になされた可能性が浮上するなど、検察審査会に関する重大疑惑が次々と出て来ている。いつ意見聴取したのか、日時を回答すればこの疑惑は簡単に払拭さえるのに、回答しない検察審査会の秘密主義がクローズ・アップされているわけだが、ならばと、新たな質問を検察審査会に投げかけたことで、さらなる重大疑惑が浮上している。それは、検察審査会で議決を行った審査会員11名は、国民から無作為に選ばれているとされるが本当なのかという根本的な疑問だ。「検察官適格審査会」の委員も務める森裕子参議院議員(民主党)は、先日、検察審査会にこの無作為選出の方法に関して問い合わせ、結果、コンピュータで選んでいるとして、それを裏づけるとする「仕様書」コピーを提出させた。現在、それを専門家が分析中とのことだが、本紙の元には、すでにこれに関する数々の疑問の声が聞こえて来ている。
2010年11月3日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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練炭焚いた自家用車内で死亡ーー警察ジャーナリスト・黒木昭雄氏

 大手マスコミ既報のように、昨11月2日、午前11時過ぎ、警察ジャーナリスト・黒木昭雄氏(52)=千葉県市原市=が、市内のお寺近くの自家用車内で倒れているのを長男が発見、119番したが、すでに死亡していたという。この自家用車は黒木氏が使用していたワゴン車。後部座席に燃えた練炭があり、黒木氏は助手席に横たわっていた。外傷はなく、遺書もなかったという。黒木氏は23年間警視庁に在籍。退職後、捜査するジャーナリストとして活躍。テレビにも数多く出演していた。本紙・山岡とはそれほど面識はなかったが、それでも週刊誌で何度もコメントをもらったことがある他、黒木氏はジャーナリスト仲間の寺澤有氏と懇意で、その縁で、山岡が寺澤氏と、同じくジャーナリストの三宅勝久氏と主宰する「ネットTV」に今年7月25日、出演してもらっていた。その際もひじょうに元気だった。ただ、なかなか活字だけで食べるのは大変ということで、探偵業もやるべく、すでに探偵業の届け出を出したといっていた。現状、大手マスコミ(つまり警察から)以外に何ら情報はないので、自殺か、他殺かはわからない。ただ、どうしても引っかかるのは、ネットTVで黒木氏に登場してもらったネタは、ある殺人事件で、警察は誤捜査をして犯人でない者を指名手配しており、しかし、その者はすでに死亡していると思われ、それにより、すべてを闇に葬り去ろうとしているという内容で、大手マスコミでは絶対に報道できない、警察の最大不祥事ということで、本紙に出演してもらっていた次第。そんなわけで、放送後の打ち上げの席では、半ば冗談ながらも、こんなことを追及していたら「消される」なんて発言も出ていたのは、紛れもない事実だ。今後、情報が入り次第、追加報道するし、もし他殺の可能性があるとすれば、ジャーナリスト仲間、そして縁のあった者として、徹底追及しないわけにはいかないだろう。いずれにしろ、心よりご冥福をお祈りしたい。
 2010年11月3日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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2010.11.02

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(285)東証等が調査開始ーーヘッジファンドがインサイダー情報で空売り?

 東京証券取引所と証券取引等監視委員会は10月29日、今年夏以降の大型の公募増資につき、増資発表前のインサイダー情報に基づいて空売りを、国内外のヘッジファンドが行っている可能性があるとして、その調査を進めていることを明らかにした。最近の空売りといえば、公募増資ではないものの、思い出されるのが米モルガン・スタンレーと、ゴールドマン・サックスの武富士株の空売りだ。武富士は会社更生法を9月28日に申請新生したが、「空売り残高情報報告書」によれば、モルガンは9月21日、武富士の発行済株式の1・56%(公表は24日)、ゴールドマンは9月16日に0・99%(公表は21日)を空売りしたことがわかる。その数日前には米シティグループ証券が武富士株買い推奨のレポートを出していたというから、その分、会社更生法申請後との株価幅は大きくなり、両社が買い戻した際の利幅は大きくなったと思われる。
 2010年11月2日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ



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2010.11.01

証人喚問拒否を名目に--菅・仙谷が目論む「小沢抜き」大連立

 本日午後、与党は2010年度補正予算案の審議入りをする方針だったが、これに対し、野党は予算案の審議日程を強引に決めたなどとして反発、結局、審議入りできなかったのはご存じの通り。だが、これはこれから始まるわが国政界大編成の前兆に過ぎないとの見方がある。ポイントは、補正予算案の審議入りに野党が反発する理由の一つに、「小沢(一郎民主党)元代表の証人喚問要求に対する回答がない」点を挙げている事実。ある永田町事情通は、こう断言する。「すでに菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁との間で大連立の話しが付いている。仲介したのは仙谷(由人)官房長官と、自民党の元大物官房長官Nですよ。小沢さんが証人喚問に応じない、万一、応じるとしてもあれこれ難癖を付けて応じられないように持って行き、これに野党が反発してともかく補正予算審議を止めさせる。そして、これを人質に、最終的に国民のためと称して小沢さんを切るシナリオです」
 2010年11月1日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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2010.10.31

<主張>TPPは米国の日本「丸裸戦略」--真相を報じない大手マスコミ

 ここに来て、突如、「TPP」問題が浮上している。TPPの正式名称は、環太平洋戦略的経済連携協定。環太平洋域のシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイに加え、今年から米国、豪州、ベトナムなど5カ国が新たに加わり、計9カ国で自由貿易のための枠組みを作ろうというもの。ただし、圧倒的な超大国・米国が加わることで、その狙いは有体にいえば、米国の実態経済が皆無に等しいなか、「自由貿易」を錦の御旗に、いかにして唯一の資産国であるわが国から富を収奪するかに変質している。この問題が急浮上したのは他でもない、11月に横浜で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で議長を務める菅直人首相が、米国に対して点数を稼ぐため、それまでに参加を決めたいからだ。現状、自・公・社・共・国は反対。みんなが賛成。民主は仙谷由人官房長官や前原誠司外相などの主流派が賛成、非主流の小沢派が反対。その反対論調のなかでは「農業の壊滅的打撃」が強調されているが、その悪影響はそれだけに止まらない。実は民主党国会議員がこのTPP問題の勉強会をやった際、使用したブリーフィング資料がある(以下に転載)。
 2010年10月31日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ.


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<紹介>日本実践空手道「英真会」のご案内

 わが国も治安が悪化し、いつ何時、暴漢などに遭遇しないとも限りません。その時、自分や家族などの身を守る手助けをしてくれるのが実践空手です。なぜ、“実践”と付いているかというと、ほとんどの団体が教えている空手は、同じ空手の文字は付いていても似てあらざる、実践には役立たないスポーツ空手だからです。典型例が頭部への打撃禁止でしょう。これではいざという時、頭部への(適確な)打撃が出ません。「英真会」は、元極真黒帯の吉田館長が、その後、キックボクシング(プロテスト合格)など他の格闘技も経験するなかで、実践に役立つ要素を取り入れ、空手の形を重視する一方、ボクシング流の打撃も取り入れたミットやスパーリング(プロテクトなし。頭部攻撃あり。護身術指導あり)も精力的に行っています。もう年だからと、最初から引いてしまう読者もいるかも知れませんが、20代、30代がピークというのはスポーツ空手の考えで、力に頼らない実践空手のピークは60代とも言われるほどです。本紙・山岡も50代にして、もう2年通っており、メタボ対策も兼ね一石二鳥です(すぐ体重が5キロ落ちました)。まだ同会は設立され3年余りで、常設道場はない小さな団体ですが、逆にいえば、マンツーマンに近い指導可、アット・ホームな雰囲気(練習後の飲酒も)など、メリットも多々あります。すでに子どもコースも設けていますし、女性も複数入会しています。年齢は30代中心、経験者もいますが、40代、50代の山岡のようなド素人も少なくありません。現在、練習日は月曜日(午後8時~)、金曜日(同。子どもは7時~)。場所は月が大久保、金が高円寺。料金も含め詳細は同会HPをご覧下さい
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<新連載>元「フライデー」名物記者・新藤厚の「右翼界交友録」第4回 「生涯の兄貴」だった阿部勉さん

 月日の流れは分母の年齢に反比例するので、老人の時間は矢の如く過ぎ去る。二十歳の時の一年は「二〇分の一年」だが、六〇歳の一年は「六〇分の一年」だから短い。三倍の時の流れだ。早いもので阿部勉さんの命日「閑人忌」(十月十一日)も、もう十一回目になる。「生涯の兄貴」だった阿部勉さんについて改まって語ることは難しい。その死の四カ月前まで、遡れば十年、千回を越す酒席のあれこれは、問わず語りで滲みだしてくることはあっても、それもすべてちっぽけな断片でしかない。この人物について語ることは、我が身を語ることになる。「阿部勉」のイメージに自然の風物は不思議なほど似合わないという偏見もある。たしかに小生との交友の大半は新宿の隘路のような狭斜の巷、殆どは歌舞伎町の一隅ゴールデン街である。それでも阿部さんは故郷、東北の片田舎、角館を愛していた田舎者である。同じ田舎者の小生は、その息づかいを感じるほど「兄貴」を身近に感じることができる。「死者との対話」は老人の得意技でもある。その意味で過去の死者は「私」が忘却するまでは、生き続けることになる。この春、それまで十年近く身近に置いていた阿部さんの「楯の会」の制服を長男の孝人に返した。今風に言えば「終活」というのか、身辺整理をはじめたからだ。過去の残滓を整理して身軽になることで見えてくる世界もある。その動機は「早く死にたい」という老人のわがままに他ならない。「閑人忌」にお祀りらしきことは特にしない。阿部さんの遺児たちに電話をかけて安否確認をするぐらいだ。不肖の舎弟はその子等にしてやれることなどない。ただ元気でいればいい。ひとの交わりには四季があり、濃淡がある。昭和の終わりから、その死までの十年間に千回の酒席。それはあくまで「個人的な体験」である。他人に解って貰おうとは思わない。その日は気鬱だったこともあって終日蟄居して本を読んでいた。山平重樹『最後の浪人 阿部勉伝』。この本は企画当初から噛んでいたので見るたびに感慨がある。最初の打ち合わせは菅平の「阿部勉記念民宿・閑人舎」で行った。鈴木義昭『風の中の男たち』は阿部さん本人から貰った。昭和六一年の雑誌「アシュラ}の記事『究極の右翼・新無頼派行動学入門』が収録されている。今年二月に亡くなった立松和平さんの連作「晩年まで」の『浪人』は、平成十九年の『晩年』には未収録なので「三田文学」二〇年冬期号で再読。「阿部勉さんってどういう人だったんですか?」いまでも左右を問わず聞かれることが多い。ウィキペディアに載っている「阿部勉」は当然ながら「右翼運動家」「早稲田大学法学部卒」(実際は学費未納による除籍)「楯の会一期生」「鈴木邦男とともに一水会を設立」「維新政党・新風の初代綱紀委員長」という味気ない記述のみである。阿部さんの葬儀委員長をつとめ“右翼の良心”といわれた民族派の最長老だった故・中村武彦先生は弔辞で言った。《……君は世間普通の常識的な物差しでは、とても計ることのできない機略縦横、底知れぬ英知と愛情と堅剛な意志を持った天才児でした。風俗の理解を超えた端倪すべからざる存在ではありましたが……》《その冷静なる知性と学識が維新陣営第一流であったことは、誰しも否定しませんが、その飄々として時に無責任に見え、時に非情に感ずる振舞いのなかでも、その思いやりと親切は人一倍であり、まことに友情と信義に篤かった(後略)》最後の十年、その親切を最も享受したのは多分、小生だろうと思う。
 2010年10月30日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ.

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