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2010.09.20

<新連載>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』(第3回)「映画『キャタピラー』と漫画『光る風』」

 やっと見ました。今年最大の問題作、若松孝二監督の『キャタピラー』。映画そのものについては、書きたいことも多々あれど、当コーナーとしては、注目されている作品や現象から喚起される「こだわりの昭和」について書かなくてはならない。そこで『キャタピラー』からまず連想するといえば、そのものずばり江戸川乱歩の短篇小説『芋虫』だが、同時に映画を観ながら甦ってきたのが、山上たつひこのマンガ『光る風』のあるシークエンスであった。山上たつひこといえば、ある世代以上はまず『がきデカ』であり、『喜劇新思想体系』など1970年代を代表するナンセンス・ギャグマンガの鬼才といったところ。90年代以降は、小説家としても活躍する。『光る風』は、メジャーではまだ無名に近い存在だった1970年に『少年マガジン』に連載され、こちとら(高校2年)も、同時進行で毎週わくわくしながら読んでいたのだった。70年当時のマガジンは、急速に「大人化」していた頃で、表紙から特集記事、マンガまで小学生が楽しめるようなものではなかった。そんななかで、ひときわ光っていたのが『光る風』だったのだ。物語の背景は現代のような近未来のような架空の日本、そこは治安管理と監視が行き届いた軍事独裁国家で、反体制分子は殺されるか拷問・監禁を覚悟しなければならない。陸将の父をもつ主人公・弦は、そんな体制と家族に反逆し、波乱の人生を送るのだが、兄のほうは軍人として戦地に派遣され、両手両足を失って家に帰ってくる(原因が爆弾などではなくて、味方の米軍が開発したBC兵器による事故だということが、テーマともからんでくるのだが)。
2010年9月20日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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