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2009.10.08

<心声天語>(153)タクシーの話

先日、タクシーに乗った時、目的地の近くに来て「あそこの薬局の前で停めて下さい」と言った。ところが、タクシーは約10メートル先で停車した。交通状況などで客の希望する場所に停まれない場合もある。ただ、車が停まった瞬間、メーターが「カッチャッ」と上がったことには、妙な不快感を味わった◆タクシー運転手にもいろんな人がいる。ベラベラ喋る話好きの運転手がいるかと思えば、不機嫌そうな顔で運転している運転手、中には“茶髪”の運転手までいる。こんなにも幅広い層の職場は、タクシー業界ぐらいだろう◆タクシー業界における「サービス改善」がやかましく唱えられてきた。しかし、タクシーのサービスは“運転手次第”である。思えば、数千円の買い物をしたら店や店員から、丁寧に「ありがとうございます」と言われる。ところが、タクシーでは“当たり前”といった場合がある。そればかりか、「乗せてあげている」、みたいな顔をされる時もある◆昔、タクシー運転手を「雲助」と呼んだりした。77年、漫才師の「横山やすし」が、タクシー運転手に「お前ら、今でこそ運転手と呼ばれとるが、昔で言えば駕籠かき、雲助やないか!」と言い、侮辱罪で訴えられた。「雲助」の由来は定かではないが、一説によると、定住せずに「雲」のように職場をさまようからだそうである◆タクシーの車内で交される客たちの会話は、社会の縮図でもある。男と女のドロドロした話、裏切り、偽善、犯罪の匂いのする話まで、他では絶対に聞けない話である。「雲助」のニュアンスを醸し出しているタクシー運転手の中には、日々、人間の本音、社会の裏を生で見ているうちに、いつしか心が荒んでしまった人も多いことだろう。(和光)
2010年10月8日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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