« 大手ドラッグストア「富士薬品」に群がった魑魅魍魎の“六本木TSKビル人脈”(Ⅰ) | トップページ | 俳優・坂口憲二の父・坂口征二が設立した「坂口道場」閉鎖の裏事情 »

2009.10.23

<心声天語>(156)認知症

自分の妻を包丁で切りつけた男性(97)の裁判で、佐賀地裁は16日付で公判を停止した。男性は認知症を患い、犯行当時から進んでいた。認知症で公判が停止されるのは希である。でも、仕方がない。いくら法治国家とはいえ、罪をも自覚できない人間を裁くことは、できないものだ◆女優・南田洋子さんが、死去した。76歳だった。南田さんは数年前から認知症を患い、夫の長門裕之氏(75)が懸命な介護を続けたが、帰らぬ人となった。訃報のニュースを伝えるTVには、たどたどしい言葉で夫に甘えている南田さんの映像が、映し出されていた。そこには、女優の面影はなかった◆認知症は、後天的な脳の障害により、いったん発達した知能が低下した状態のことである。認知症を患うと、生活の手順や常識、社会ルールなどが認識できなくなる。一見、大変な病に思える。しかし、認知症は、人間のための“ありがたいメカニズム”のような気がしてならない◆競争社会に生きる我々は、人より偉く、人より先に、人より早く、人より多く、を手にいれたいと願い、そのための、あらゆるものを頭に詰め込んできた。疲れる生き方である。頭に詰め込んできた“取るに足りない智”に拘り、それに操縦されているから、苦難から逃れられないのである◆老いると子どものようになる、といわれている。これは、それまでの、生きるために詰め込んできた知識や欲望、見栄、処世術、競争心、などに関連する記憶がすべて消え、人間本来の、子どものような純粋さに戻る現象…欲や執着によって芽生える苦しみから解放されるための、作用ではないだろうか。(和光)
2009年10月23日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

|

« 大手ドラッグストア「富士薬品」に群がった魑魅魍魎の“六本木TSKビル人脈”(Ⅰ) | トップページ | 俳優・坂口憲二の父・坂口征二が設立した「坂口道場」閉鎖の裏事情 »

コメント

認知症はそんなに綺麗なものではありません。
子供のようにただ純粋にもなれません。

一度認知症になった家族を持った方は、この記事を読んで、悲しくなると思います。

投稿: ももうさぎ | 2009.10.26 21:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57690/46564864

この記事へのトラックバック一覧です: <心声天語>(156)認知症:

« 大手ドラッグストア「富士薬品」に群がった魑魅魍魎の“六本木TSKビル人脈”(Ⅰ) | トップページ | 俳優・坂口憲二の父・坂口征二が設立した「坂口道場」閉鎖の裏事情 »