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2009.09.14

<心声天語>(149)「怒り」がなくなった日本人

東京都大田区の、ある知人宅を訪ねた時、路地裏でひとりの老人が信号待ちをしていた。信号待ちする光景は、一般的だが、信号が設置してある道幅は“約4メートル”。車の少ない路地裏にまで信号がついている日本、一見、安全対策を徹底的に講じているようにもみえるのだが…しかし、徒歩で5~6歩の道に信号が必要なのだろうか、と思えた◆信号は“社会のきめ事”だ。赤は止まり、黄は注意、青は渡る、これに従うことが社会ルールを守ること、となっている。信号待ちしていた老人も、車は通らなくても赤なら止る、ということを守っていたのである。老人の姿に、日本人の正直さ、律儀さ、不器用さが重なった◆NYでは、地元市民と観光客の見分けがすぐにつく。赤で信号待ちしている人は観光客、赤でも平気で渡る人なら「ニューヨーカー」。NYでの常識は、赤信号は「渡るな」ではなく、「歩かずに走れ」だそうである◆70年に上映された『真夜中のカーボーイ』で、浮浪者を演じる主人公がNYの車道を無謀横断する。クラクションを鳴らされると、車の前をさえぎり、ボンネットをたたいて「いま人が渡っているじゃないか!」と文句を言う。どん底の人生を送る男の最後のプライドが、「車より人間が優先」という歩行権だった◆日本人は、世界で最も法律をよく守る国民だ。実際、現金の落し物が交番に届けられる国は、日本ぐらいだろう。法を守ることは大切なことだ。しかし、すべて「お上が決めた事」に従っていればいいというだけでは、こまる。ときには、自分の判断、人間としての良心に照らしてみることも、大切だ。日本人から「怒り」が消えたのも、自分の判断がないからである。(和光)
2009年9月14日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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コメント

正義の
怒りを

ぶつけろ
ガンダー自粛

投稿: Name:(必須) | 2009.09.15 22:18

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