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2009.06.01

<心声天語>(120)米GMの破産

米ゼネラル・モーターズ(GM)が、6月1日に米連邦破産法(日本の民事再生法)の申請に踏み切ることになった。世界最大の自動車会社が破産…信じ難い出来事だ。とくにGMは、アメリカ合衆国の自尊心を支えてきた企業、と言っても過言ではない◆百年前の一九〇八年、ウイリアム・デュラントという営業マンがミシガン州で組織した持株会社が、GMだ。GMはその後、他のメーカーを次から次へと買収し、目覚しい発展を遂げた。絶頂期のGMは、「GMにとって良いことは米国にとって良いことだ」と言っていたほどだ◆GMの陰りは二〇〇〇年頃からだ。しかし、GMは時代の変化に気付かず…いや、気付いていたが手を打つには、遅すぎた。結果、過去の栄華に胡坐をかいて資金を浪費、賃金は他のメーカーの1.5倍、退職後も給与と同じ額の年金を支給、保険も負担、組合員のためにフィットネス・クラブの運営費まで出していた。倒産するのも当然だ◆日本にモーター・リゼーションが到来したのは、万博が開催された一九七〇年頃である。当時、日本の大衆車といえば、三百六十ccの軽自動車「スバル360」、“自動車王国の親分GM”からみれば“玩具”に毛が生えた程度の代物でしかなかった◆GMの「キャでラック」が成功のシンボルであった時代、日本人の誰もが、米車の豪華な装備とパワーに感嘆しつつ、百年経ってもアメリカには追いつけそうもない、と思ったものだ。それから三十数年後、玩具の自動車をつくっていた国のメーカーが、GMに代わって世界一の座についた◆GMの破産ニュースに「祗園精舎の鐘の声~」という平家物語の一節が浮かんだ。しかし、ここは「ミシガン州のクラクションの音、諸行無常の響きあり」とした方がいいみたいだ。(和光)
2009年6月1日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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