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2009.04.30

<心声天語>(112)ある中国青年の話

中国の揚子江にかかる「南京長江大橋」は、鉄道と道路が一体となった全長6772メートルの橋だ。長さは世界で三番目、この種の橋としては世界一である。橋にはいつも、何千人という歩行者があふれ、橋の下には無数のハシケ船が行き来している◆一九六八年に橋が開通して以来、ここから千人以上が身投げし、自殺している。自殺成功率百%の橋でもある。この橋に三年前から三十代中頃の中国人青年が週末にやって来る。自殺しようとする人を説得し、橋から身投げしようするのを止めるためである◆青年が揚子江橋の自殺者救助役を担うようになってから今まで、合計四十二人の命が救われた。青年のことがメディアに紹介された後、数人の大学生たちが青年の仕事を手伝うようになった。そのなかには、青年に救われたた元自殺志願者もいる◆身投げする人を救うボランティア…青年は多くのマスコミに取り上げられた。ここまでなら「美談」である。ところが、ある日、青年がマスコミの取材で話した言葉に痛みを感じた。インタビューの最後に彼の表情が変わり、「自殺する人は卑怯な人間、無責任な人です。自分のことしか考えない…私の両親も私が五歳の時に自殺しました」と、声を震わせたのである◆五歳の子どもが一人で波乱な中国社会で生きてきた…どんなに辛く、寂しかったことだろう。同情では包んであげられない健気さである。青年がこの仕事をはじめたのは自殺志願者を救うというよりも、残された家族たちを救うためではないだろうか。そしてそれが、幼い日に刻まれた痛みを癒し、中和させる唯一の方法だと悟ったのではないだろうか。(和光)
2009年4月30日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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