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2009.03.19

<心声天語>(101)心の渇き

ウィリアム・ランゲヴィーシュという作家が書いた『明らかにされたサハラ砂漠』という本がある。内容は、サハラ砂漠を横断中にトラックが故障、「ラグ・ラグ」という名のアルジェリア人の一行が砂漠の真ん中で死と向かい合った話である。彼らは、その間、渇きのために死んだ状態になった◆灼熱の砂漠、一行は日陰を求めてトラックの下にもぐり込んだ。そして、そこに穴を掘って熱さから身を守ろうとした。やがて飲料水も底をつき、車のラジエーターの水をも飲み始めた。食物はもっていたが渇きが増すのを恐れて一切、口にしなかった。食物よりも一滴の水を望んだのである◆砂漠などで人間を殺すのは、飢餓ではなく、渇きからである。人間、渇きが増すと汚水、尿、血液など、液状のものは何でも飲みたくなる。さらに、生存のために他人の血までも飲まざるえない状況にまでなると、正常な思考さえできなくなるそうだ◆彼らは三週間後、死ぬ間際に救助された。後に彼らは、口を揃えて「渇きこそ、人間が体験する苦痛の中で最も恐ろしいもの」と語った。渇きは人間を死に至らしめるものだが、喉の渇き以上に苦しいのが「心の渇き」である。殺伐とした今の時代、多くの人が心の渇きに苦しんでいる◆豊かな文明を謳歌している現代社会にあって、たくさんの人たちが心の潤いを求めて彷徨っている。しかし、心の渇きを解決してくれる潤いは、どこを探してもない。なぜなら、心の渇きを取り除いてくれるのは、水ではなく、「人情」「義理」「愛」だからである。(和光)
2009年3月19日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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