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2009.02.26

<心声天語> (95)意地と頑固さ 

ある男が、二十代の時に自分の姉に裏切られた衝撃のあまり、「俺は姉と縁を切る。死ぬまで姉と会わない。葬式にもいかない」と決心した。それから四十数年の歳月が流れたある日、老いた姉から一通の手紙が届いた。そこには、若かりし日の過ちを懺悔する言葉と、余命長くないことが記されてあった◆姉からの手紙を受け取った男は、それでも、あの日に誓った決心を曲げることは出来ないと考えた。だが、姉自ら、自分を裏切った過去の罪を悔いていることを伝えてきている。男は悩んだ。一度決心したことはどんなことがあっても貫くことを「座右の銘」としてきた彼の胸に、迷いが生じた。結局、彼は姉が入院している病院に見舞いに行くのであった◆何事も、貫き撤しきることは難しいものだ。ましてや、生涯において貫き通すことは、大変なことである。しかし、多くの「頑固さ」や「強情さ」をみていると、頑なまでに貫いている「意地」…自分自身への拘りでしかないように思える◆自分の言ったことに責任をもたない人間が多い時代、貫くだけの精神をもっている人は尊敬に値する。でも、人間は、頑なに撤しきれるほど、強くはない。言い切ったことでも変えざるを得ないところに、脆さがあり、悩み葛藤する姿こそ「人間の弱さ」なのである◆病院の一室、男は、老いた姉の手を握りしめた瞬間、自分の愚かな意地に気付いた。撤する精神も尊いものだが、それ以上に尊いものは、絶対に赦せないとした過去をも消化出来うる精神、罪を赦せる心ではないだろうか。(和光)
2009年2月26日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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