« <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(201)上場廃止決定の「春日電機」株巡る水面下の動き | トップページ | <新連載>『金沢誠@メディア・クライシス season1』(第2回)「 日テレ、東京ヴェルディ売却、日活買収の狙い」 »

2009.02.02

<心声天語> (88)相撲力士たちの「品性」

先月、相撲協会の武蔵川理事長は、初場所で優勝した際に土俵でガッツポーズをした横綱・朝青龍に対し、横綱の行動が品格に欠けるとして注意をあたえた。勝負に勝ってガッツポーズをすることが品性無き行動とは…理解しがたい見解である◆日本の“国技”ともなっている相撲(すもう)は、日本古来の神事や祭りであると同時に、武芸・武道でもあった。健康と力に恵まれた男性が神前にて敬意と感謝を示す行為ゆえ、礼儀作法が重視されてきた。しかし、古くから祝儀(懸賞金)を得る為の生業として興行も行われてきた◆江戸時代、相撲力士は「男芸者」ともいわれ、贔屓(ひいき)の旦那衆から面倒をみてもらったり、飲食はもちろん、女たちをもあてがわれていた。相撲界における「ごっつあん体質」や「タニマチ」の存在は、今日まで何の抵抗もなく受け継がれている。そればかりか、今や相撲力士は「タレント」と同じである◆「タニマチ」とは、相撲力士のスポンサーのことである。由来は、大阪の谷町(大阪中央区)にいた医者が大の相撲好きで、力士には治療費を受け取らなかった話や、やはり谷町の呉服問屋の旦那衆が相撲好きで、何かと力士を支援したという話がある。どちらにしろ、「ただもらう」ことを当たり前と思っていること自体、“品性無き世界”でもある◆最近、「○○の品格」なる本が多数刊行されている。これらの本がベストセラーとなるのも、それだけ品格を身に着けたいと思っている人が多いからであろう。つい先日、今度は大麻取締法違反で十両力士・若麒麟が逮捕された大相撲業界だが、品格や品性とは、人間の内から醸し出される人間性がつくりだすもの。土俵での「ガッツポーズ」などで、問われるべきものではないのである。(和光)
2009年2月2日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

|

« <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(201)上場廃止決定の「春日電機」株巡る水面下の動き | トップページ | <新連載>『金沢誠@メディア・クライシス season1』(第2回)「 日テレ、東京ヴェルディ売却、日活買収の狙い」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57690/43935019

この記事へのトラックバック一覧です: <心声天語> (88)相撲力士たちの「品性」:

« <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(201)上場廃止決定の「春日電機」株巡る水面下の動き | トップページ | <新連載>『金沢誠@メディア・クライシス season1』(第2回)「 日テレ、東京ヴェルディ売却、日活買収の狙い」 »