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2009.02.17

<心声天語> (92)クジラの「恩返し?」

築地市場に行ったら「クジラの佃煮」が売られていた。それを見て、数年前の出来事を思い出した。2001年、鹿児島県大浦町の海岸に十四頭のマッコウクジラが打ち上げられた。近海を回遊していたクジラが浅瀬に迷い込み、身動きがとれなくなったのである。クジラの中で最も大きなマッコウクジラは、性格もおとなしく、群れをなして生活する◆十四頭もの大量のクジラが打ち上げられたのは、六十年ぶりの出来事であった。昔だったら「海から宝」がきたと大騒ぎしたことだろう。大浦町の議会は、クジラを救出し、海に帰すことを決議した◆クジラの救出に漁民やダイバーが駆り出され、クジラにロープをかけて引っ張った。しかし、身長十数メートルのクジラはびくともしない。時間が過ぎていく中、十二頭のクジラが息耐えた。そこで今度は、満潮時に洋上クレーンと地上クレーンで引っ張る作戦に切り替えた。その最中にまた一頭、死んでしまった◆クジラの救出がTVで全国に放映される中、生き残った最後の一頭が救出された。海に帰っていくクジラに感動しつつ、「あいつ、これから一人…いや一頭でどう生きていくのだろう」と、群れでしか生きられないマッコウクジラの、行く末が案じられた◆築地市場で売られていた「クジラの佃煮」は、あの時の、大浦町で救出されたクジラでは?との想いが過ぎった。助けてくれた恩返しをすべく、日本で「佃煮」になったのでは…いや、そんなことはあり得ないだろう。あの日に救出されたクジラは、今頃、世界のどこかの海で元気に泳いでいるはず、最後まで生き残った運命をして、苛酷な試練をも乗り越え、逞しく、強く生き抜いていることだろう。(和光)
2009年2月17日掲載。この記事の続きを見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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