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2008.12.22

<心声天語> (77)「 プロの泥棒VSプロの刑事」

日本は世界で一番、「治安のよい国」といわれていた。ところが近年、日本の治安は急激に悪化している。秋葉原で起きた無差別殺人事件、元厚生省事務次官殺害事件など、凶悪犯罪が相次いで起きている。もはや「水と安全はタダ」という言葉も使えなくなった◆警察の捜査に「最先端技術」が使われるようになった。嘘発見機の精度は九十九%、DNA鑑定は、汗や体毛から犯人を特定できる。すごい時代になったものだ。しかしどうしたわけか、犯罪検挙率は年々低下している◆ある窃盗犯が警察に逮捕された。この窃盗犯は前科九犯の「プロの泥棒」、警察としても骨のおれる相手であった。そこで、署内きってのベテラン刑事が取り調べることになった。だが、窃盗犯は口を割ろうとはしなかった◆ベテラン刑事が窃盗犯を取り調べている時、新米の刑事がお茶を入れにきた。泥棒の前に出された湯飲みを見たベテラン刑事は、『おい、欠けた湯呑みではお客に失礼だ。入れ直しなさい』と言った。すると今度は、別の湯呑みにやかんのままお茶を注いだ。『それも失礼だ。湯呑みを持って行って入れてきなさい』と言った。犯罪者の自分を「人間」として扱ってくれた刑事の人間性に心打たれた窃盗犯は、この刑事にすべてを白状したそうである◆プロの泥棒を白状させた会話が『捜査作戦』だったとすれば…ありえることだ。でも、そこまでやれるのが「プロの刑事」でもある。また、犯罪者とて人間、「温もり」を感じる触れ合いには自ずと素直になれるものだ。最先端科学捜査がいくらすごいとはいえ、プロの泥棒を白状させることは、できまい。(和光)
2008年12月22日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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