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2008.12.21

<書籍紹介>『マッド・アマノの「謝罪の品格」』」(マッド・アマノ。平凡社新書)

 稀代のパロディストである著者は、同時に、物事の本質を瞬時にかぎ取る実に鋭い感性の持ち主でもある。ネタ探しのため、10年以上前から集めた謝罪会見写真付きの新聞記事コレクション約300件のなかから厳選、謝罪に至った経緯などの解説と共に、著者の本質を突いた見方が披露されている。旧知の仲のデーブ・スペクターと対談し、謝罪の日米比較もされており、本書を読めば、この日本特有の「謝罪文化」が総じて、いかに責任の所在や真相究明を曖昧にさせ、わが国あげて総無責任体制が罷り通っているか実感させられる。それにしても、よくもまあ、これだけ謝罪会見が全国で行われていると改めて驚くと共に、唖然とさせられるが、本書の売りはむろんこれだけではない。著者の優れた洞察力は、山一証券や長銀破綻、野村・一勧事件、さらにグッドウィル・折口雅博氏の謝罪会見の裏などに米国・外資の思惑を見る。逆に事件化しても謝罪会見をしなかったケースとして、ハンナンの朝田満、ライブドアの堀江貴文、防衛省次官だった守屋武昌の3人を挙げ、その背景にも言及している。その他にも、りそな銀行救済と植草一秀痴漢事件の奇妙な符号、永田議員偽メール事件の背景、ライブドア事件と耐震偽装事件の関係など、「おや!?」と思う記述が続々。
2008年12月21日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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