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2008.11.27

<心声天語> (70)「秀吉を見抜いた信長」

信長に抜擢された「秀吉」は、もてる才能をフルに発揮して太閤にまで上りつめる。秀吉がまだ「羽柴」の姓を名乗っていた頃である。寒さ厳しい冬のある日、秀吉の家に招かれた信長は、部下に命じて厠(トイレ)の桶の水を温かい湯に取り替え続けた秀吉の配慮に、秀吉の人間性を見抜いたという◆信長と秀吉の話には、この他にもいろいろある。雪の降る日、秀吉は、信長の履物を懐で温めた話も有名だ。戦国時代、部下の家に招待された大将が厠に行くことは、稀なことである。しかし秀吉は、厠に行かない常識にも備えるべく、万が一のために「桶の水」を温かい湯に取り替え続けた。さすがに、天下をとった人物である◆人間を見抜くほど難しいことはない。それも、相手の本心を見抜くのは、至難の技だ。これも、人間は内面と異なる表情ができるからだ。とくに、何かの打算や欲が絡む場合、上辺を巧みに取り繕っては「私ほどの善人はいません」「私ほどの能力をもつ人間は少ない」と、見事な術で取り繕う◆子どもや純真な人は、相手の表情や態度で判断する。しかし、中には、人間の心理さえも見越して演出を繰り出す人も少なくない。後に、こうした人が本性をあらわすと、「まさかあいつが!」となる◆犬は嬉しいと尻尾を振り、猫は怒ると毛を逆立てる。実にわかりやすい。ところが、人間は、腹がたっても笑顔を振りまき、嬉しいのに苦虫を噛み潰した表情ができる。やっかいな生物だ。しかし、秀吉を見抜いた信長ではないが、相手のちょっとした仕草、振る舞いに映し出された人間性を見抜いてこそ、大将になれるのである。(和光)
2008年11月27日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナル
 

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