今度は第3者割当等払込完了でも、やはり消えない「オープンループ」の疑惑
11月12日、ヘラクレス上場の人材派遣会社「オープンループ」は、第3者割当による新株発行の3億3600万円と、2543万2000円の新株予約権の払込が完了したと発表した。同社は今年8月28日、約5億円の第3者割当を発表したものの、9月の払込期日までに引受予定者は一銭も払い込まず、失権していた。そうなった背景には、本紙既報の空増資疑惑報道に引受予定者が恐れを無し、協力を断ったとの見方も出ていた。本紙は今回も同様の疑惑があると報じた。また、筆頭株主だったジャスダック上場のファンド運営会社「クオンツ」側は発行差し止め処分の申立を行ったが、札幌地裁はこれを認めなかった。この結果、今回は払込は完了し、引受手の「エスケイ・キャピタル」が40・39%の筆頭株主に躍り出、クオンツ側の持ち分は従来の約35%から約21%にまで低下した。クオンツの経営権から脱したかった創業者兼社長の駒井滋氏、目的を達してさぞかし満足であることだろう。こうしたなか、今回はそれなりの資金元が見つかったからとの見方もないではない。某大手IT系企業の名前も出ている。だが、結論をいえば、残念ながらそれは「NO」と言わざるを得ない。というのは……。
2008年11月21日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ
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