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2008.09.18

<心声天語>(52)靴磨きの老婆 

数年前、新宿駅の歩道を歩いていた時、一人の老婆が歩道に数個の箱を並べていた。はじめは露店の準備と思ったが、靴磨きの準備をしているところだった。私も靴を磨いてもらうと思った。しかし、自分の母親のような老婆に靴を磨かせることに抵抗を感じた。私は、「老婆にとって一人でもお客が多いことはいいことだ」と自分を納得させることにした◆老婆は手に布切れを巻き、丁寧に靴墨を塗っていった。慣れた手つきが痛々しく感じられた。右足を磨き終え左足に移った時、老婆に失礼がないように「寒くないですか」と話しかけてみた。すると彼女は、やさしい笑顔で、陽気に応えてくれた◆老婆が言うには、新宿駅西口界隈で十数年前から靴磨きをし、一日約20人~30人の靴を磨いて約一万円から一万五千円の収入を得ているという。それを聞いて、靴磨きで生計を立てるに至った彼女の人生は、人に言えない波乱の運命を歩んできたのではないだろうか…と老婆の人生を勝手に想像してしまった◆数日前、テレビで、働かない若者たちを取り上げる「ネットカフェ難民」の番組が放映された。今日の日本では、働かない若者たちが急増、深刻な社会問題になっている。番組を観ているうち、靴磨きの老婆を思い出した◆老婆が靴磨きをしなければならない事情は、しらない。しかし、八十歳を超えた老婆が厳しい寒さの中で老体にムチうちながら働いている姿は、生きていくためには一生懸命に努力しなければならないことを教えてくれた。あの時の老婆は、今どうしているのだろう…床に入る前、シワだらけの老婆の手が“懐かしく”浮かんできた。(和光)※このコラムは以前に掲載したものを、好評につき、手直して再掲載したものです。
2008年9月18日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ


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