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2008.08.18

<心声天語>(43)祖国と国籍

北京オリンピックも後、数日を残すだけとなった。どこの国の選手も、自国にメダルを持ち帰ろうと決死の覚悟で挑んでいる。無理もない。オリンピックでのメダルは、選手個々のメダルというより「祖国」のためのメダル、でもあるからだ◆開催十日目、タイのプラパーワディー・ヂャルゥンラタナターラーグーン選手(二十四)が女子重量挙げで金メダルに輝いた。タイ初の金メダルに国中が沸きかえった。表彰式で自国の国旗を高らかに掲げたプラパーワディー選手の目に、涙が光っていた◆中国とメダル獲得争いを繰り広げている移民国家アメリカは、世界中から集まった人たちが「米国民」として暮らしている。米国選手の中には、国籍が米国だから米国選手、として参加している選手も少なくない。こうした選手たちは、自分の祖国と対戦しなければならない◆アーチェリー女子個人戦に出場した日本の早川浪選手は、元韓国のアーチェリー選手だった。彼女は今回、元高校の先輩だった韓国のパク・ソンヒョン選手と対戦した。彼女は、複雑な心境で試合に挑んだことだろう。卓球の韓陽選手も二年前に日本国籍に帰化、日本選手として出場している◆四年に一度開催されるオリンピックは、世界中の民族が繰り広げる人間ドラマだ。そして、そのクライマックスが、祖国の栄冠を掲げんとする選手たちの、愛国心である。しかし、祖国と国籍は、同じではない。祖国と国籍の間でゆれる選手たちの心情こそ、オリンピックという舞台に映し出されるもう一つの、人間ドラマであろう。(和光)
2008年8月18日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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