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2008.07.24

<心声天語>(36)感謝を忘れた「貧しい心」

中世のヨーロッパの話である。ある公園で一人のホームレスが物乞いをしていた。乞食の前をたくさんの人が通り過ぎた。しかし、ホームレスに恵みを施す人は、いなかった。そんな中、毎朝欠かさず公園を散歩する老貴族が、ホームレスを哀れみ、施しをするようになった◆数ヶ月が過ぎた。老貴族は毎日、公園に出かけて恵みを施した。ホームレスは、誰も見向きしてくれない自分に日々の糧を与えてくれる老貴族に、心から感謝した。いつしか二人は、暗黙の信頼で結ばれた、友人のような関係になっていた◆一年が過ぎた頃、老貴族の全財産がある災難で失われてしまった。それからというもの、ホームレスに食料を施すことができなくなった。老貴族が無一文になったことを知らないホームレスは、施しを中断してしまった老貴族に失望を抱き、今まで一銭も恵んでくれない人たち以上に老貴族を恨むようになった◆老貴族は、自分が無一文になるまでホームレスを哀れみ、施した。乞食に恨まれること自体、ありえないことである。人間というものは、何かをしてもらった当初は「恩人」に思えるも、それが続くと「当然」のように思いはじめる。感謝が期待に変わり、期待が当たり前、当たり前が権利に変わり、権利が恨みを生じさせる◆今の世の中、己の利にしか目のない人間たちが多多すぎる。自分の利、自分の権利を主張しては、憎み、恨みの心を抱きはじめる。感謝の気持をいつまでも忘れずにいてこそ、次なる糧が授かるというのに…。このホームレスは、自分に恵みを施してくれた恩人に恨みを抱く貧しい人間性ゆえ、物乞いして生きなければならない人間になってしまったのである。(和光)
2008年7月24日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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