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2008.06.05

<連載コラム>心声天語(22)小鳥とネズミ

私の住んでいるアパートの五階に小さなベランダがある。そこに時々、雀などの小鳥がやってくる。ある日、小鳥に餌付けができないかと思い鉢植えの周りに米を置いてみた。明くる日の朝、米がなくなっていた。それを見て、小鳥がきて食べてくれたと喜んだ◆毎日、ベランダの鉢植えに米を撒いておくと明くる日には必ず、なくなっていた。小鳥が米を食べる姿を目撃したことはなかったが、彼らは私が起きてくる早朝にやってきて米を食べていると信じた◆二週間を過ぎた頃から今度は、米の代わりにパンを千切って置いてみた。すると、パンもきれいになくなっていた。私は、「小鳥の奴、うちのベランダに来るといろんな餌にありつけると喜んでいるに違いない」と、小鳥の訪問が嬉しくなった◆夜中まで仕事していたある日、水を飲みに台所に行く途中、ベランダで何か黒いものが動いていたので近づいてみると、ネズミがベランダのパンを食べていた。ネズミの姿にびっくりしながら、「パンは一日たてば石のように固くなる。そんな固いパンを小鳥が食べられるはずがない」との思いが過ぎった。それまでのパンはネズミが食べていたのである◆ネズミを見たその日から、ベランダに米やパンを置くのを止めた。小鳥に食べてもらうと期待したパンをネズミが食べていることに悔しい気持ちが芽生えた自分自身、恵み、施すことの喜びも相手次第で変わることに気付かされた。考えてみれば、小鳥もネズミも同じ生き物なのに…しかしネズミのためにパンを置く人はいない。人間のエゴって、勝手なものである。(和光)
2008年6月5日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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