« あの田塩享寛氏のミクシィ日記が終了に | トップページ | <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(147) ブランド婦人靴のライセンス契約巡り、訴訟提起されていた有名商社 »

2008.05.19

<連載コラム>心声天語(17)日本人の几帳面さ

四月二十三日、大阪に出張した。東京駅十二時十分発の新幹線「のぞみ」に乗った。新大阪には十四時四十三分に到着する。五百四十キロある東京=大阪間を二時間三十三分で走りきる新幹線は、日本が世界に誇る鉄道技術だ◆新幹線の開通は東京オリンピックが開催された四十四年前(一九六四年。写真は開通式の様子)。それまでは東京=大阪間を約七時間かけて走る「特急こだま」が主役であった。それが新幹線の登場で一気に三時間十分に縮まった。まさに夢の超特急である◆途中停車駅の京都で目がさめた。後十五分で新大阪駅に着く。車窓から浪速の街並みが見えた頃、徐行運転に変わり『もうすぐ新大阪駅に到着します』と車内放送が流れた。そして到着予定時刻通り十四時四十三分に新大阪のホームに到着した。五百四十キロの距離を一分の遅れもなく運行しうる正確さは、驚異的なことである◆昨年の末、新幹線で大阪に出張した際、到着が予定より「二分間」遅れたことで車掌が車内放送で『本日は到着が遅れましたことをお詫び申し上げます』と繰り返し、繰り返し謝罪していた。たった"2分"の遅れをも「お詫び申し上げます」と謝罪する国民性は、世界に類をみない几帳面でもある◆日本人は「いい加減」なことが嫌いな民族だ。日本の技術力が秀でているのも、妥協を許さない几帳面さゆえに培われたものである。しかし…息が詰まるような几帳面さは、時に、心のゆとりを奪い、ストレスや精神的疲労をもたらす。二分の遅れでも「お詫び」しなければならない社会…「お詫び」が形式的に乱発される社会は、ゆとりなき建前社会のような気がして、ならない。(和光)
2008年5月19日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

|

« あの田塩享寛氏のミクシィ日記が終了に | トップページ | <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(147) ブランド婦人靴のライセンス契約巡り、訴訟提起されていた有名商社 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57690/41255801

この記事へのトラックバック一覧です: <連載コラム>心声天語(17)日本人の几帳面さ:

« あの田塩享寛氏のミクシィ日記が終了に | トップページ | <連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(147) ブランド婦人靴のライセンス契約巡り、訴訟提起されていた有名商社 »