<気まぐれコラム>
日々歳々(22)
日本でまたもや、やるせない事件がおきた。10月23日、秋田県の農業用水路で4歳になる保育園児、進藤諒
介ちゃんが遺体でみつかった。秋田県警は、母親の美香(31)と愛人の畠山博(43)を殺害容疑で逮捕した。二人は警察の調べに対し「子供がうるさかった」と供述した◆4月にも同じような事件がおきている。秋田県の小学1年、米山豪憲君(7)殺害容疑で逮捕された畠山鈴香容疑者(33)は、自分の子である彩香ちゃん(9)をも殺害。彼女もまた、「娘が邪魔になった」と話した◆愛人との生活に溺れて自分の子を「邪魔だ」として殺す鬼母たち。母親がわが子を殺す事件は、尊属殺人の中で最も哀しく、虚しい事件だ。そこには、母親の情も、母性のかけらもない。まさに“鬼畜の所業”である。親を選べなかった子供たちは不幸な一生を短く終え、逝ってしまった。不憫すぎる子供たちである◆最近の日本社会、母子による殺人事件が急増している。ところが、である。この手の事件の社会的影響、衝撃度は年々薄れており、ワイドショーのネタと化している。無理もない。これだけ頻繁に起きると、いつの間にか、麻痺してしまうのだろう。それに、日本は世界第二の経済大国、豊かさに舞うことに忙しいのだろう◆日本に昔…昔といってもわずか30年~40年前だが、こんな歌があった。「♪ かあさんが夜なべをして 手袋(てぶくろ)編んでくれた。木枯(こが)らし吹いちゃ 冷たかろうと せっせと編んだよ ふるさとの便りは届く 囲炉裏(いろり)の匂いがした」。夜なべをして子供の手袋を編んでくれた日本のおかさんたち、そんな社会はもう、どこを探してもない。
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