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2006.03.14

国立がんセンターVS読売新聞 がん早期発見のPET検査記事を巡って

 本日夕方、国立がんセンターは自身のHP上に、「新聞記事への見解」なるものを掲載している。
 その内容が尋常ではない。
 読売新聞を名指しで、「事前に記事を見せると約束していたのに見せなかった。そして、否定的な記事を構成している」、「中間報告に過ぎないのに、そのことを説明しないで載せた」、「内部調査と、いかにも秘匿していたデータのような取上げ方をしている」旨、書きつらね、「受診者の皆様、患者の方々、PETに関っておられる医療関係者の方々等多方面にわたりご迷惑をおかけした」と断じているのだ。
 これ、読売新聞がこの3月3日夕刊で掲載した「PETがん検診に『?』85%見抜けず」なるタイトル記事を指す。PET検査は、近年、がん検診にひじょうに有効として急速に普及して来ている。ただ、装置がひじょうに高額である上、検診の用途は保険外のため、1回の検診で最低10万円はかかる。ところがそれにも拘わらず、既存の超音波やCT等を使った検査に比べてがんの発見率がわずか15%余りにすぎないことが、国立がんセンターの「がん予防・検診研究センター」で診た約3000名の結果でわかったという内容だ。
 2006年3月14日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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コメント

今回の読売新聞PET記事により、がん患者さんの間にPETに対する不信感と動揺(検査拒否)が広がり看過できない問題となっています。記事自体は「検診」におけるPETの診断精度を取り上げたものであったにも関わらず、これまでマスコミ自身が流してきたPET信仰を、大新聞+がんのナショナルセンターの権威により打ち砕くものであったために、おそらくは当事者(がんセンターと読売新聞)の思惑を超えた影響が起きています。そこで、PETに関わるものとして、いくつかの点について確認をしておきたいと思います。

1.PETの実際の使われ方は、あくまでも他の検査(CT、超音波、内視鏡、腫瘍マーカー等)で何らかの異常が認められた場合に、がんの可能性がより高いのか低いのか、がんであるとすればどこまで広がっているか、病気の攻撃性がどのくらい強いのかあるいはおとなしいのか、等の情報を得るために行われます。これを手がかりにより直接的に病理診断で確認したり、具体的な治療方針が決まるという水先案内人のような役割を果たしています。したがって「これさえやればすべてがんは見つかるので、他は一切不要」というPET万能の流布されてきたイメージとはかなり違うという意味では、今回の報道は当たっています。
2.しかし、検査の感度が15%というのは、これまでのPETに関する世界中の膨大な研究で実証されてきた結果とは大いに異なるものです。たとえば、肺がんの場合、感度は80-95%とされていますし、上に述べたようなプロセスを経て施行された場合には納得できる診断精度と考えられます。なぜこのような大きな数字の差が発生したかの最大の原因は、おそらくがんセンターの研究の指す「がん」というのが臨床の場で扱われているがんとは別のものであろうということです。今回のがんセンターの研究が論文という客観的な情報として公開されぬまま報道が先行したことが今回の混乱の根底にあります。しかし検診で見つかる「早期がん」といわれるものには、どんどん進行し死に至るがんのごく早い時期というよりは、もともとごくごくゆっくりしか進まず、それが故に検診でつかまるぐらいありふれていて、しかもそのまま見ておいても構わないようながん類似変化(いわゆる、がんもどき)が多く含まれていることが知られています。このような変化は細胞の代謝がおとなしいために、代謝の強さで見つけるPETではほとんど引っかからないのも当然なのです。したがって、今回の検診における極端に低い感度が、そのまま「臨床がん」の診断精度が低いことを意味しないのです。

がん臨床という大変デリケートな側面を持つ内容に関して、このような報道、あるいはそのニュースソースを与えた方々には、その結果がどのくらい大きな社会的な影響を与えるかを念頭に、正確な情報伝達に配慮していただきたいと思います。

投稿: 憂鬱なPET医 | 2006.03.20 23:09

すでに呼び寄せる必要のないものに
http://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/report1626.html
TA-T30 UA-T30 平成12年10月23日~「平成16年11月23日」 12,659台
TA-NT30 UA-NT30  平成12年10月23日~「平成16年12月 1日」 123,874台
GH-PNT30 平成12年11月24日~「平成16年11月23日」 5,417台

切り替わっている時点で
「ほかではみられない」と言っていたものに対して
http://gonbe.nobody.jp/fillertube1.htm

リコールがだせればそれでよかろう
http://gonbe.nobody.jp/taisaku.htm
http://gonbe.nobody.jp/kokudo2.htm

あまりにも不公平でムカつくだけで
http://gonbe.nobody.jp/masukomitaisaku.htm

「2006年2月24日」

おまえらとは質がまったく違うよ
http://gonbe.nobody.jp/xtrailgift.jpg
http://gonbe.nobody.jp/sekuharasosyouya.htm
http://gonbe.nobody.jp/sittoruke.htm
http://gonbe.nobody.jp/kuchikomiya2.htm

「山田オルタナティブ」より悪質なことをやってるやつらが
何を言ってる

投稿: 金がすべてか!? | 2006.03.19 12:22

多少でも影響力の有りそうなブログを見つけては医者にとって都合の悪い記事を中傷するしか能のない輩って何なんだろうね
工作員か

投稿: ヤブ医者 | 2006.03.18 05:44

>独協医大教授(PETセンター長)の村上康二さんは「多種類のがんを楽に見つけるPETの利点を生かすため、より効果を高める薬剤や装置の研究開発が必要」と話す。

>らくださん
紹介した記事の三段論法じゃありませんが、PET検査ではがん部位を特定し易い(もちろん全て、必ずという訳ではありませんが)という利点があります。
悪性リンパ腫等、別の診断機器でも見つけることはもちろん可能だと思いますが、医師のスキルが高くないと見つけることが出来ないこともあると思います。
MRI、CTで何枚の画像を用意すれば完璧だと思いますか? そんなことは誰にも分からないと思います。

投稿: とっち | 2006.03.15 16:36

最近やたらと医療たたきしてるけど、まずはたたいているジャーナリストの方々に医者になって自分がどれだけの名医になれるか試してほしい

ある製薬メーカーは最近午後6時になると電話がつながらない
医療費ってひそかに大幅黒字更新している製薬の分も入っているっていうのどうして報道しないんだろう
金使うとこないから、一泊数万円もする旅館でみんなで宴会したり、気ままな貸切バスツアー組んでみんなスキーに行っちゃって、残った一家族でカニ食いにいったとかいうのも聞くし

役人はリタイアしても医者にはなれないけど、製薬メーカーの役員にはなれるしね
しかし、製薬への金をしぼるとまた外資に食われるはめになるからむずかしいところ
金があっても日本人にどこまで創造性のあるものつくれるかっていうのもあるけど

それよりなにより5兆円あまりも使われている役人の天下り費用をPET開発に注ぎ込めばもっと診断率上がるんじゃない

のらいぬにはほかの多くの雑種のためにならないことよりそこんとこ突っ込んでほしい

投稿: じゃあなりずむ | 2006.03.15 16:18

>とっちさん

レベルの低い質問ですみません。ご親切にありがとうございます。
記事は読んでいたんですが、よく分からなかったんですよね。あの図には「PETが有効」とは書いてありますが、その部位を検査するほかの方法があるのなら、わざわざ高コストのPETを併用しなくてもいいんじゃないか、と思ったので。

要は、どこに転移しているかが分からないものについて全身をチェックできるという点が、他の検査にはないPETの意義なんですね、と理解しました。

投稿: らくだ | 2006.03.15 16:14

>らくださん
繰り返しになりますが、以下の記事を参照して下さい。
有効部位が図解で記載されています。
[PET検査](上) がん未検出85% : 最新医療 : 医療 : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20060306ik0d.htm

PET検査は、既存の検査に取って代わるものではない! ということを、まず認識して下さい。
既存の検査だけでは発見出来ない、発見しづらい「がん」を見つけること も 出来る検査なのです。
例えば、胃ガンが発見されたとしましょう。転移していないか検査すると思いますが、胃だけの検査では足りないのはお分かり頂けると思いますが、如何でしょうか。

投稿: とっち | 2006.03.15 15:56

> 既存検査で85%は見つかるなら、10万円以上もかけてPET検査をやる必要などない

既存の検査で綿密に検査を行うと、10万円ではすまないんじゃないでしょうか。患者負担分だけなら別として。

投稿: 西 | 2006.03.15 12:55

>「事前に記事を見せると約束していたのに見せなかった。そして、否定的な記事を構成している」
先日、よくテレビにでている橋下弁護士もおっしゃっていましたが
マスコミの取材を受けて事前に事実と相違ないか記事の内容をチェックさせてほしいとお願いしても
「記事の独立性が損なわれるため、事前の取材先によるチェックは通常してもらっていない」などとよく言われます
しかし、事実に基づかぬことを書かれ世間にバラまかれることほど不快なものはない
http://gonbe.nobody.jp/bunya.jpg
http://gonbe.nobody.jp/xtrailgift.jpg
http://gonbe.nobody.jp/sekuharasosyouya.htm
http://gonbe.nobody.jp/sittoruke.htm
http://gonbe.nobody.jp/kuchikomiya2.htm


>「中間報告に過ぎないのに、そのことを説明しないで載せた」
いい加減な表現でありのままに伝えないことには問題がある
>「内部調査と、いかにも秘匿していたデータのような取上げ方をしている」
誤解を誘引するような表現では、実際に多くの者(マス)に誤解を招く
>「受診者の皆様、患者の方々、PETに関っておられる医療関係者の方々等多方面にわたりご迷惑をおかけした」と断じているのだ。
今ではその本来の非常に高い組織分解能通りの表現力を持つMRIについてはどうだろう?
でたばかりのころは処理速度も遅く、ある程度こなれたCTと比較してもひどく、いまどきの100万画素もないようなデジカメ程度の写真でしかなかった。
しかし、現在や当時のCTと比較しても検査費用ははるかに高かった。
普及率とコスト、市場とはそういうものである。
PETはまだまだこれから発展していく可能性のある検査であり、これまで高いお金をだして検査を受けた患者さんや今開発改良に取り組んでいる当事者はこの記事を読んでどう思うだろう?

>「PETがん検診に『?』85%見抜けず」
「め○ら撃ちでもがんの発見率が15%」と「85%見抜けず」は違う

>装置がひじょうに高額である上、検診の用途は保険外のため、1回の検診で最低10万円はかかる。
保険の適用はお上が決める。そこにはいろんな要素がある。ゴルフセットや小旅行代で自分の体の中にある癌が発見できたらあなたはどちらを選ぶだろう

箱物行政と同様でその金がどこに流れるのか、PETの設置に要する費用やそれを稼動するのに要する人件費等も同時にだして、その金額が妥当かどうか批判的なことは述べられるべきである

>ところがそれにも拘わらず、既存の超音波やCT等を使った検査に比べてがんの発見率がわずか15%余りにすぎないことが、国立がんセンターの「がん予防・検診研究センター」で診た約3000名の結果でわかったという内容だ。
既存の超音波で全身くまなく診ることができるのか、CTで全身輪切りにした際の解読に要する時間や労力、今の保険制度でそれに見合う人員を確保できるだけのものが診療機関に支給されているか、PETの放射性物質からでるものと比較した際の放射線被爆量はどちらが上か

>既存検査で85%は見つかるなら、10万円以上もかけてPET検査をやる必要などない、また、これまでこの方法で検査してもらった者からは、検査実施病院や医者に文句の声が出ても不思議ではない。そのため、データを出したとされる国立がんセンターに、PET関連業界から抗議の声が上がり、あわてて国立がんセンターは「見解」を出したということか。
だが、記事である程度、センセーショナルな取り上げ方をするのはやむを得ない

ターゲットをしぼらずに既存の検査で85%もの検出率が出せるのか
10万円以上のうち検査実施病院や医者にどれだけの金が渡っているのか
ひとの命に関わるものに対して事実を歪曲し、センセーショナルである必要はない


間違っても走行中にいきなり止まるようなものを止まるまで待って換えてたり
ガソリンが洩れるようなものに洩れるまで待って乗せ続けたり
や○ざを使って、執拗に追跡したり脅迫したりなんてことは絶対にない

また事実と異なる内容を新聞紙上でバラ撒いてもまともに謝罪しない
脅迫行為を目の当たりにさせても
ダンマリ決め込むようなひとが大新聞で「暮らし安心」なんて記事を書いているんだから笑える話だ

http://gonbe.nobody.jp/masukomitaisaku.htm


もう少し適切な報道をマスコミ関係者にはのぞみたい

投稿: マスコミのあり方 | 2006.03.15 12:49

素人なので恐縮なんですが、国立がんセンターの「感度」に関するご説明にも、とっちさんのご説明にも、イマイチ納得できませんでした。

「母集団には危険性の低い早期がん(立ちションベン)も含まれているので『85%を見逃した』と言って大騒ぎすべきではない」というのが反論の骨子だと理解したのですが、ではいかなる種類のがんであればPETが他の検査方法よりも有効に発見できるのか、という疑問が次に出てきます。
「立ちションベンは見逃しても、(少なくともある種の)殺人については他の検査よりも有効に発見できる(少なくともその可能性がある)」ということを説明していただかないと、反論としては不十分だと思います。「PETが他の検査より劣っていると断定するのは性急である」ということは分かりましたが、更に進んで「PETには他の方法より優れている面がある(らしい)」ということまで分からないと、高い費用をかけてPET検診を受けることは正当化されないので。(また、そこが山岡氏のポイントであると私は理解しました)

もしかしたらそれは医療関係者の間では常識なのかもしれませんが、素人である患者などを対象にしているはずのがんセンターの文書中にその点についての説明が全くないのはとても不親切だと思いましたし、仮にその点について論駁できないのだとしたら読売新聞の記事は実態とそんなに大きく乖離しているんだろうか?という気がいたします。

とっちさんは最後の一文でPETの優位性に多少言及されているようなので、よろしければもう少しご教示いただければと思います。

投稿: らくだ | 2006.03.15 12:43

<補足>
検査装置は画像診断装置であり、レントゲンだろうとCTだろうとPETだろうと、医師が見落とせば機械がいくら発見していても無効になってしまう。医師のスキルも要求されていることに言及する記事は少ない。

投稿: とっち | 2006.03.15 11:48

この記事は業界で評判になってますね。
PETを詳しく知っている人には不満のある記事です。
補足の記事が色々出回ってますが、簡単に説明すると、PET検査が有効なガンの種類というのは案外限られているのです。それを無視して、無作為に癌患者を選択して何の検査で発見出来たかというのはナンセンスなのです。極端は話、犯罪検挙率で立ちションベンと殺人事件を混在させているような物です。

有効部位が図解で記載されています。
[PET検査](上) がん未検出85% : 最新医療 : 医療 : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20060306ik0d.htm

今回の記事自体には間違いが無いのでしょうが、悪意に満ちた書き方です。良心的に捉えれば、発見が微妙な部位のガンも発見出来た、という見方も出来るのです。

投稿: とっち | 2006.03.15 11:42

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