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2006.01.22

「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米国ジャーナリスト)(48)日本社会の「有名人病」  

50 20日、朝日新聞のインターネット・サイトに、「『想定外』と新聞広告、堀江氏CM起用の八ちゃん堂」と、一風変わった見出しが掲載されていた。記事を読んでみると…、ライブドアの堀江社長をテレビCMに起用(CMは昨年12月まで)した「八ちゃん堂」という会社(冷凍たこ焼きの製造・販売業)が、九州地区の朝刊2紙に、「想定外」という広告を出したという内容である。同社の社長は広告の意図について、「堀江さんにとって、こうなるとは夢にも思わなかっただろうし、八ちゃん堂にとっても青天のへきれきだったが、これからもよろしくという消費者へのメッセージ」と話した。なるほど、同社が堀江社長を広告に起用したのは、「ホリエモン」の知名度にあやかろうと思ってのこと…、ところがその堀江社長が証券取引法違反で逮捕されるとあっては、企業イメージにキズがつきかねない。そこで、新聞広告を介して、「当社はライブドアとは無関係です」、と言わんばかりのメッセージを発した。ライブドアが家宅捜索された日が16日、その4日後の20日には早、新聞広告を打ち出したわけだ。敏速な対応である。それも、広告を出すに際し、堀江社長の専売特許である「想定外」という言葉を使うあたり、なかなかのものだ。たしか自民党の武部幹事長も、「堀江社長との関係はあくまでも、業務の流れにて関わった一接点にすぎない」と言っていたが、白ける話である。彼は群衆の前で「堀江社長は私の弟分」「日本を背負って立つ若者」と絶賛していたはず…、手のひらを返すにしてももう少し、気のきいた言葉があっただろうに。もっと露骨なのがテレビ局だ。多くのテレビ局がホリエモンに群がり、彼を競ってテレビに引っ張りだした。某テレビ局などは、堀江社長所有のジェット機に番組スタッフを搭乗させ、「マスコミ初の機内公開!」とはしゃいでいたのに…、それが一転して、ホリエモン叩きである。まあ、これが世にいう“社会の現実”というものだろう。それにしても堀江社長、他社の広告にまで出ていたとは…、わずか2年前までも“普通の青年”であった彼が一躍、IT時代の寵児として担がれ、マスコミに煽られるうちに「思い切り錯覚」してしまったようだ。そればかりか、ライブドアの広報担当の美人?秘書までが有名人として騒がれる始末。なんともふざけた話である。こんなにも“有名人”に弱い国は多分、世界でも日本ぐらいではないだろうか。実際、日本では一旦、マスコミで“おもしろい人物”と騒がれたらたちまち、有名人である。過去に、野球監督の妻というだけの女性が「有名人」として脚光を浴びるうち、衆議院選挙にまで出馬する有様。ところが、である。なんの取柄もない彼女が「テレビに出ている有名人」というだけで、四十万票以上を獲得してしまうのである。衆議院選挙に立候補した堀江社長も同じだ。なんとも恐ろしい現象だ。こうした現象もみな、マスコミのせい…、マスコミが生じさせた現象である。日本のマスコミは人物の資質や人格、価値観などは一切問わずして、おもしろければ何でもいいという風潮に浸かり、節操のないバカ騒ぎを繰り返している。その結果、弁護士がタレントになってCDを出し、なにが本職かわからない女性(叶姉妹という女性たち)がいろんなメディアに顔を出している。もっとひどいのは、“出たがりの金持ち連中”がテレビで得意気に悪趣味を自慢し、ホストや美容師までが“カリスマ”との紋章を付けて有名人の仲間入りである。マスコミに感化されて似非有名人に群がる国民たち…、ホリエモンという若者を麻痺させ、錯覚させたのは他でもなく、日本のマスコミであることを忘れてはならない。


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コメント

>権威的というか、宗教法人とか強いからね。

この連中は元祖実業家、しかも合法的に脱税出来る特権を持っている。坊主丸儲け+欲丸出しなのは常識だが、今回はさらに増長している。政権は信長を信仰するのであればいっその事「廃仏毀釈」でもしたら良かろうに(あの小心者集団にはそんな事は出来ないだろうが)。

権威主義の極みだろう。

投稿: 通行人 | 2006.01.24 12:23

権威的というか、宗教法人とか強いからね。

そういう社会になってる。


投稿: aa | 2006.01.24 03:25

アメリカの真似をした結果、というのが正確では?
州知事をしているバカ丸出しの俳優はどこの国の人でしょうか?
アメリカの大統領選はどうでしょうか?
「欧米化」が進んだ弊害でしょう。きっと。

投稿: おいおい | 2006.01.24 00:55

マスコミに踊らされたというのは適切だと思いますが、今や日本のマスコミは政・官と結びついた広報部のようなものです。アメリカにも政・官・軍の軍産複合体というのがありますが、政府や官僚にとって都合の良いことだけを垂れ流し、良識ある意見は無視する、それがマスコミです。GHQの愚民化政策が功を奏したのでしょう、もはや末期的ではなく末期そのものです。仏教で言うなら末法でしょうか。ますます日本は悪くなっていき、例えば治安、地方に権限委譲することで名主のような実力者には逆らえず、大都市に出てくればニート・フリーターから犯罪予備群になるのでは? ま、中台紛争になったら、ニート諸氏をにわか兵士として送り込むつもりでしょう。つくづく官僚は上手いこと考えてますな。

投稿: まお | 2006.01.23 11:09

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