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2005.12.12

<書籍紹介>『プリオン説はほんとうか?』(福岡伸一。講談社)

●米国産牛肉、2年ぶりに輸入再開へ

 50  12月12日、農林水産省と厚生労働省は、米国とカナダ産牛肉の輸入禁止を解除した。
 年内にも第1号の肉がわが国に入って来るが、この決定に大きな役割を果たしたのが政府の食品安全委員会だった。
 本来、同委員会は輸入再開した場合、BSEに感染した米国産牛肉がどれだけ入って来るかのリスクについて詳細に検討すべきだった。ところが、そういう検討は科学外の行政の問題との理屈で完全放棄。BSEの感染危険部位の完全除去が守られればリスクは小さいと、完全除去を“前提”とした結論を出し、米国とそれに追従するわが国政府を後押しした

●危険部位を完全除去しても感染の可能性が

 こうして、危険部位を完全除去できる保証などどこにもないのに、輸入再開されることになった米国産牛肉。
 ところが、青山学院大学理工学部の福岡伸一教授(化学・生命科学科)は、そもそも危険部位を完全除去すれば感染はしないという前提になっているプリオン説自体が未だに不完全な仮説だと、一般向けに解説した著書をこの度緊急出版した(講談社ブルーバックス。11月20日発行。900円。税別)
 つまり、この問題提起が不幸にも当たってしまえば、仮に危険部位を完全除去していても、BSE感染患者が出る可能性があるということだ。
 危険部位の完全除去ははなから無理なことに加え、このリスクも重なれば、犠牲者が出るのはもはや時間の問題かも知れない。
 それでも、輸入再開推進派は出現する患者はほんのわずかに過ぎないだろうという。
 2005年12月12日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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コメント

BSEの危険性については、定量的な調査は十分済んでいます。特に、大量に消費している米国民が自分たちの体で危険率を試験してくれています。結果から言うと摂食者あたりの死亡率では、食中毒、フグ、キノコなどの方が圧倒的にリスクが高いことが統計的にわかっています。BSEの検査等にかける費用を別の方面(たとえば感染症対策)に向けた方が国民の健康、安全には効果的です。

投稿: nq | 2005.12.23 23:26

大変申し訳ありません、こちらの手違いでトラックバックが記事更新のたびに送信されていました。
批判的な記事を書いた上にトラックバックで無礼を働いたので、心苦しく思います。
失礼いたしました。

投稿: みゆ | 2005.12.22 10:57

スイマセン、単なる通りすがりです。

>>年間4万人近い自殺
千の位を四捨五入しても、まだ4万には届かないと思うのですが。
http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htm

>>約3万人の交通事故死者数
http://www.utms.or.jp/japanese/condi/jiko.html

数字の使い方が適当(または恣意的)だとせっかくの山岡様取材の説得力が低下してしまうのではないかと思ったので、ちょっと突っ込んでみました。

投稿: あきら | 2005.12.15 03:00

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