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2005.06.19

国益を損ねる靖国参拝国会議員一覧

●反日デモが予断を許さない中、参拝。安倍代議士は「首相になっても参拝する」発言

 5 本紙は本来、国益云々というスタンスでものを考えておらず、そういう言葉も好きではない。
 「国益」、「お国のため」という言葉は、しばしば一般国民弾圧の口実にされるからだ。
 だが、今回ばかりはその言葉を敢えて使わせてもらう。
 後半に掲載しているのは、春季例大祭期間中の今年4月22日、靖国神社を自ら参拝した国会議員名の一覧だ。
 「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(瓦力会長、266名)のメンバーで、同会は年3回(この春季と8月15日、秋季例大祭)の参拝を目指しているから、彼らにすればいつも通りの行事なのかも知れない。
 だが、今回の参拝はいつも以上に大きな意味を持っている。
 なぜなら、この日に先立ち、中国で大規模な反日デモが発生。心配された5月4日(五・四運動記念日)のデモは中国政府の押さえ込みでなかったものの、4月22日段階ではまだ中国各地でデモが発生しており、まったく予断を許さない緊張状態にあった。また同じ日、インドのジャカルタで開催されたアジア・アフリカ会議で、小泉首相は中国、韓国等、当事国以外の首脳の前で初めて、「過去の植民地支配と侵略によって損害と苦痛を与えた」と謝罪の演説を行った。反日デモの拡がりが予断を許さない中、「日本は過去を反省していないのではないか!?」との国際社会の疑念を解消するためだった。そして、4月23日には日中首脳会談が実現する。
 なぜ、わが国国民を代表する公人たる代議士の靖国参拝が望ましくないかは、紙面に限りがあるのでここでは述べない。ただ、参考までに、本紙連載「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)」の21回目記事、「安倍議員のパフォーマンス発言②」を再掲載しておく。それから、『月刊現代』(05年7月号)に掲載された「周恩来の『遺訓』を無視する首相の靖国参拝」(著・保阪正康氏)なるタイトル記事にはまったく同感だ。是非、読まれることを勧める。
 ただ、結論をいえば、過去の侵略の歴史を反省していないと中国、韓国を始めとするアジアの人々に思われて当然の行為であり、その結果、彼らの感情を逆なでして友好関係を壊し、経済面でも悪影響を及ぼすことは間違いない。そこでもっとも問われるのは、自分たちがどう思っているかではなく、過去、侵略された側がどう感じるか考え、それに対して配慮することは政治家として最低限のことだといいたい。それを「内政干渉」というのは、論理のすり替えだ。
 ところが、本来、国益を守らなければならない国会議員が、次回当選という私欲のため、日本遺族会を始めとする支援者の顔色を気にし、過去例のないほど、靖国参拝が重みを持つこの時期に参拝した。これでは、国会議員としての資質、資格がないと言われても仕方ないのではないか。
 それから、4月28日に放映されたテレビ東京の録画番組で、安倍晋三幹事長代理は靖国参拝に関して問われ、「私は今でも靖国神社に参拝している。国の指導者が国のために殉じた方々のために尊崇の念を現すのは当然の義務だと思っている」と語った。仮に首相に成った場合でも、参拝を続けるという答え。これまた、首相はもちろん、国会議員の資格無しといわれても仕方ないだろう。
 2005年6月19日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ

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コメント

靖国神社参拝議員は民主党・郵政民営化反対で自民離党した議員。民営化賛成した議員もいる。郵政民営化反対の動きは自民から分裂して保守が増殖しただけなのかもしれない。

投稿: ぶじこれきにん | 2005.08.25 08:33

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