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2005.05.31

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)21安倍議員のパフォーマンス発言②

昨年春、中国の反日グループが尖閣諸島へ上陸した時、日本政府は上陸した七人を逮捕、二日後に強制送還した。日本政府が逮捕からわずか四十八時間で事態を収拾したのは、日中関係に配慮したからである。事実、日本の関係者は、「事態を長引かせれば活動家たちが英雄視されることにも配慮した」と述べた。反日活動家が英雄視される国…、反日感情が渦巻いている国である。今の日中関係はあの時以上にぎくしゃくしている。とくに、中国は小泉首相の靖国神社参拝に神経を尖らせている。靖国神社は1869年に戊辰戦争における戦死者を慰1111霊するために「東京招魂社」として創建。その後、「靖国神社」に改称された。他の神社が内務省の管轄であるのに対し、靖国神社は陸軍省と海軍省の管轄であった。戦後は政教分離により宗教法人となって国家との関係は断たれたが、第二次世界大戦にて「A級戦犯」とされた人や、遺族が望まない韓国・台湾人軍人、軍属が祭られているとの理由から、国内でも政治家による参拝に賛否両論の声があがっている。昨年の元旦、小泉首相は四年連続四回目の靖国神社参拝を行った。元旦を選んだのは靖国参拝への反発を和らげるためである。小泉首相は参拝に際して、「日本の平和と繁栄は戦争の時代に生きて、心ならずも命を落とさなければならなかった方々の尊い犠牲の上に成り立っている」と述べた。小泉首相の言葉は偽りなき心情とも思える。だが、中国と韓国は強く反発している。中国は、「関係修復は我々の希望でもあるが、どういう方法を採るかは日本側が考えるべきことだ。周辺国の感情を考え、何をすべきか、今こそ行動すべきではないか」と牽制する。彼らは小泉首相がいかなる心境で参拝しようが一切、許せないとしている。自分たちの国を侵略した軍国主義者が祀られている神社に参拝すること自体、戦争を正当化する行為に他ならないと主張する。日本人は、死んだら人は皆、神仏になるとの信仰意識に根付いてきた。もちろん、中国にも「井戸を掘った人の恩を忘れてはならない」との言葉がある。だが、同時に中国では、生前の罪を罰するために、死んだ人の墓をも掘り起こす文化を有している。国家のエゴや史観が「側の論理」にて解釈されるものである以上、彼らの言い分を否定することはできない。絶対に交わせることのできない視点の違い、国民性の違いに外交関係の難しさが映し出される。そして、日本がもし日本側の解釈で言うところの「あの戦争は欧米列強に対抗しなければならない国家生存のための戦争…」との反論で向かい合ったなら、また、戦後の東京裁判は、「戦勝国(それも帝国主義国)による、不公平な裁判」と言ったなら、たちどころに盗人猛々しいとなり、火に油を注ぐことになるだろう。一見、不公平な立場に思えなくもない。でも、日本は敗戦から今日にまで、戦争に負けた事実をして「日本の戦争は侵略ではなく国家としての正当な行為」との言葉は絶対に言えない…言ってはならないとし、アジアに対する「謝罪」を口にしてきた。でも、心から謝罪したリーダーたちがどれだけいたかはわからない。なかには、「なぜ謝罪なのか」と、疑問を抱きながらも外交儀礼のポーズだけを披露したリーダーも少なくなかっただろう。また、彼らも日本の謝罪は“言葉だけのポーズ”と知っている。それでも、一応、外交における辻褄だけでも合わしてくれればいいと、彼らも建前にて向かい合ってきた。敗戦国の立場とは、矛盾した解釈をも受け入れざるをえないのであろうか。結局、靖国神社問題は東京裁判史観を受け入れるかどうかの問題と重なる。そして、勝者が敗者を裁く場が「国際法廷」との名分でオブラードされ、そこでの判決が「真実」として世界に公告されてしまった以上、それを覆すことは容易なことではない。だが、過去をいつまでも消化させられないのであれば、当時の事実関係をもう一度、国際舞台に立って唱え、日本の立場を関係国に理解させるだけの決意と覚悟が必要だ。多くの犠牲をはらってでも「歴史の汚点」を晴らし、過去を正すことで国家の主権、自尊心を貫くのも一つの選択であろう。しかし、それには生半可の覚悟では通用しない。それこそ、一戦を交える覚悟で向かい合わなければならないだろう。なにより、東京裁判を演出した主役・アメリカの思惑、アメリカの罪とも向かい合わなければならない。それとも、日本の精神、日本の自尊心を守ることは止め、悔しさが残るにせよ、日本の未来のためにも過去を潔く清算する方がいいのかーー答えを出さなければならない時期にさしかかっている。ところが、日本の立場、日本の心情を国際社会に理解させうるだけの外交力、日本の自尊心と立場を受け入れさせられる器量をもったリーダーが、今の日本の政治家を見渡してもいないのだ。安倍晋三も、しかりである。

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