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2005.05.02

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)⑮ゴールデンウィーク特大号の『週刊文春』 

ニューヨーク五番街、ロックフェラーセンターの隣に日本のブックストアーがある。NY紀伊國屋書店(Kinokuniya Book Store New YorkShop)だ。ここで毎週、日本の雑誌を“仕入れている”。文藝春秋からフライデー、週刊フラッシュ、女性誌なども合わせ10冊ほど購入した。日本の雑誌は輸入書籍なので一応、日本より値段が高い。でも、数冊の週刊誌で「日本の模様」が眺められるのだから、安いものである。今日、世界中の情報がリアルタイムで入手出来る時代ではあるがニュース情報と雑誌はまったく、別の世界だ。私が真っ先に手にするのが「週刊文春」と「週刊新潮」だ。「両雄」の位置づけにある両紙はヌードやセックス記事が氾濫している日本にあって唯一、「女の裸」を売り物にしない「品位」を貫いている(活字による品位はこの限りではないが)。今週の週刊文春は二週合併号、「ゴールデンウィーク特大号」となっている。shukanbunshun050512編集記者たちにも連休は必要である。ページを開き原色美女図鑑から「文春の世界」に入った。文春を読み終えて後、後味の悪さを感じた。ページを開く前は少なからず、「文春らしさ」が当然、そこに展開していると思ったのだがページをめくっていくと、スポーツ紙や女性誌に氾濫している類の芸能記事がぎっしり。最初のページには一応、「中国許すまじ! 腰抜け小泉首相を一喝 石原慎太郎 緊急提言『いまこそ尖閣諸島に自衛隊を派兵せよ』」と、先日の反日デモに激怒している石原都知事の、“いつもの”過激な発言や中国関連記事が掲載されていたが、全体的な印象としては完全なる、芸能誌だ。見出しの一部を紹介する。「なぜ女は郷ひろみのもとを去っていくのか」「モー娘よりカレシを選んだ矢口」「矢田亜希子との結婚を平松投手に直撃」「安達祐実 21歳年上黒田アーサーに未練なし」「『なっちも終わりね…』人気絶頂あややが、トドメの一言」「長谷川理恵 石田純一を捨ててオイルまみれの日々」「『パンスト成金』神田うのと『ヒットご無沙汰』美川憲一」などなど、よくもこれだけ“どうでもいいような芸能ネタ”を掻き集めたものである。(同原稿を書き出す前、文春の芸能ネタについていけず一応、名前の挙がった芸能人をインターネットで検索、事前知識を仕入れた)。今人気絶頂にある18歳の「あやや」が元モーニング娘の「なっち」に何かを言っただの言わないだの、神田うのと美川憲一の仲が遠のいた、だの、本当に文春の記者たちが書いたものかと一瞬、疑ったほどだ。なにも芸能人やタレントの記事がいけないというのではない。ただ、その取り上げ方…“視点”が問題なのである。少なくとも、“文春らしき視点”…、見識と鋭さでしか炙り出せない芸能記事ならまだしも、「それがどうした!」と言いたくなるような記事の羅列である。まあ、こんな芸能ネタでも「天下の週刊文春?」が取り上げるとなると…、文春さんお得意の「絶妙な見出し」にて、読者の好奇心と興味を煽る「記事」に仕上がってしまう。発行部数の熾烈な競争が繰り広げられている中、部数を伸ばすためにはジャーナリズムや見識云々より、こうしたワイドショー的、バラエティー番組的な記事の方がより、読者受けするのが現実なのだろう。読者も読者である。今回は、文春の一読者としてあえて、大御所である「週刊文春」さんに苦言を述べさせてもらった次第である。

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コメント

はじめまして。「武富士」関連でヒットして以来、読ませていただいております。NYにいらっしゃるんですね。

「週刊文春」が「週刊ポスト」、「週刊現代」と同じ色になってしまうのは残念です。山岡さん的には、「週刊新潮」はまだまだ差別化している、というご意見でしょうか。

投稿: Hiro-san | 2005.05.02 18:54

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» 週刊新潮 [週刊新潮[雑誌辞典]]
週刊新潮『週刊新潮』 (しゅうかん しんちょう) は新潮社から発行されている週刊誌である。1956年創刊であり、日本の出版社系週刊誌としては歴史が古いが、2004年現在では後発の『週刊ポスト』『週刊現代』『週刊文春』に、発行部数で水をあけられている。かつてはテレビコマーシャルで「週刊新潮は明日(本日...... [続きを読む]

受信: 2005.05.21 23:19

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