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2005.05.24

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)⑲ニッポンは二世政治家の天国

先日、私の事務所に日本人の友人が遊びにきた。雑談中に彼は、「ブッシュ大統領も二世だね」と言った。彼が「ブッシュ大統領“は”」ではなく「ブッシュ大統領“も”」と、「も」と言ったので、アメリカも日本と同じだと言いたかったのだろう。彼の言葉に私は、「ブッシュ大統領の父は元大統領だが、いわゆる日本の二世議員とはニュアンスが違う」…といった言葉を返した。ブッシュ大統領は二世である。だが、親の七光りで政治家になったのではなく、たまたま親父と同じ政界に足を踏み入れただけである。アメリカではいくら二世といえども本人に実力、能力がな2ければ相手にされない。ましてや、二世というだけで選挙に当選するなど絶対にありえない。米有権者たちはそんなに甘くない。それに比べると、日本は二世たちの天国である。とくに、政界や芸能界は二世だらけだ。何の能力もない輩たちが親の七光りで政治家になり、芸能人になっている。もっともひどいと思ったのは小渕優子衆議院議員だ。小渕前首相が亡くなられた時、小渕家の「家業」を継ぐべくして次女である彼女が立候補、見事に当選した。政治における能力、経験などは一切問590われることもなく、ただ前首相の「娘」であるというだけの当選である。彼女だけではない。小泉首相から中川大臣、安倍晋三、田中真紀子、小沢一郎…、日本の政界で騒がれている政治家のほとんどが二世・三世議員ときている。日本の有権者たちは二世・三世が好きなようである。日本の有権者にとっての選挙とは、国家の未来を見据えた一票ではなく『おらが村から首相を…』との、エゴの投票なのである。日本の政治家の資質を下げた責任は、政治家の能力や資質を量ることのできない有権者たちの、無知と無責任がもたらしたのであろう。そういう意味では、政治家よりも有権者が悪いのである。さらに、有権者以上に悪いのが日本のメディアだ。日本のマスコミは次期首相の声があがっている安倍晋三を「政界御曹司」、「サラブレッド」、「プリンス」と表しているがこれ自体、公平さを欠くものだ。中立であらねばならないマスコミは絶対、国民に誤解を与えるような称号を使ってはならない。そもそも何をもって「サラブレッド」なる言葉を使うのだろう。彼をサラブレッドと呼ぶからには、二世・三世でない他の政治家は「サラブレッドにあらず」と言っているのと同じである。日本のマスコミはそのへんのところの、公正な配慮ができないようである。マスコミの影響力は絶対的であるからして、国民を錯覚させるような表現は慎まなければならない。なにも二世・三世議員がいけないというのではない。二世でもそれなりの能力、資質があればそれはそれでいいのだが、なかには首を傾げたくなるような人物、変人までもが二世の看板で政治家になっている。そんな輩たちが要職について日本の未来を操っているかと思うと、背筋がゾッとする。家業や伝統が受け継がれていくことは素晴らしい文化だが、それが公の立場である場合には、そこに「家業の事情」を反映させてはならない。親から学び、親に感謝する気持は忘れてはならないが、親の人生と自分の人生を切り離して向かい合わなければならないのが政治の世界…、私的な部分を持ち込まないのが万国共通のルールである。そういえば北朝鮮の「金正日」もまた、二世である。

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コメント

記事が前後しちゃいますが、昨今の若貴騒動の背景には、財産分与の「常識」を確立させたい力学が働いていると見ています。つまり「跡取りが総相続すべし」というような価値観を植え付けるための…。遺産問題の例題として紹介される再現VTRは、家を出た者が、さも極悪人の金の亡者であるかのような作りばかり。
そこには、ここにあるような政治家が「家業相続」をしやすいような、財産相続に関する法律の改正模索しているのではないか…とさえ思えてきたり。

投稿: 妙訝 | 2005.07.07 10:46

政治屋の利権(かばん)を引き継ぎ、選挙屋の地盤・看板を引き継ぐ。秘書などのスタッフも最初から万全である。

投稿: あんず | 2005.05.25 12:18

小渕優子衆議院議員は三人兄弟の末っ子で次女です。上には長男もいますが、彼女が出馬しましたね。

投稿: あんず | 2005.05.25 12:03

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