« 宮内庁次長に関する怪文書、また出る | トップページ | パシコン・荒木民生代表の疑惑(6) 破産管財人も認めるファミリー企業増資詐欺疑惑 »

2005.05.29

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)⑳安倍議員のパフォーマンス発言

ヒル米国務次官補は二十六日、呉儀中国副首相が小泉首相との会談を突然、中止したことについて「小泉首相と呉儀副首相の会談は実現しなかった」と語り、間接的な表現で中国側の対応に懸念を示した。そして、「我々はすべての懸案について、日中が高官レベルの対話を進めることを支持する」と表明、双方に対話を促した。米政府112高官が日中間の会談中止について公式の場で発言したのは初めてだ。米国もさすがに、日中関係がこれだけ悪化した以上、しゃしゃり出ないわけにはいかなかったようである。米国のアジア戦略において日中、日韓関係が拗れることは好ましくない。とくに、北朝鮮の核問題が浮上している今、日中韓が感情で向かい合うのは百害あって一利なしだ。米国は日本の外交に「なんと下手くそなやり方だ!」と、歯軋りをしているはずだ。アジアの盟主の座を狙っている中国にとって、ここらで日本に楔を打っておかなければならないわけだが、その楔の一手段が靖国、歴史教科書問題なのである。つまり、中国111が唱える靖国神社はあくまでも、外交における口実である。その裏には中国の強かな外交、将来における日中関係の布石をも含んでいる。日本の対中戦略もただ、感情的に向かいあうのではなく、もう少し大局的な視点から…、高度な次元からのぞまなければならない。ところが、である。そのへんの事をまったく知らない政治家が中国批判をして、己の存在を得意に翳している。自民党の安倍晋三幹事長代理である。安部議員は二十八日、札幌市内での講演で、小泉首相の靖国神社参拝について「小泉首相がわが国のために命をささげた人たちのため、尊崇の念を表すために靖国神社をお参りするのは当然で、責務であると思う。次の首相も、その次の首相も、お参りに行っていただきたいと思う」と述べた。安倍議員の言葉は一見、国際・外交問題に関心のない人にとっては勇ましくも、頼もしく映ったはず。さしずめ、中国の圧力に一歩も屈せずして、日本の主権を貫く若武者、といったイメージを振り撒いたことだろう。だが、事はそんな簡単なものではない。なにより、今の時期、あえてそのようなことを口にすること自体、政治家として失格である。彼は昔から、この手のパフォーマンスを得意とする。いや、こうした発言、パフォーマンスで人気を博してきた政治家である。彼が政治家として頭角を現したのはたしか、北朝鮮の拉致問題だ。北朝鮮による日本人拉致…、日本人にとってこれほど赦せない事件はない。機をみてさとい彼はさっそく、国民感情と世論を背景に「正義の味方」を演じた。日本と北朝鮮の、両首脳が交わした外交契約、その水面下で行き交わせるはずの駆け引き、外交戦略など、そのようなものは眼中になく、ただ、自分が主人公を演じられる視点で吠え続けた。さすがの外務省も、拉致被害者家族や国民感情を優先せざるをえなかった。こうして彼は、政治家として見事なデビューを飾った。今では、次期首相の声まであがっている。だが、安倍議員の“能力”や“資質”には疑問を感じずにいられない。少なくとも、政治家としての未熟さ、幼稚さは彼の右に出るものはいない。米国のアジア担当高官たちは内心、繰り返される安部議員のパフォーマンス発言に、「政治がなんたるかもわかっていないアベのバカ!」と思っていることだろう。(写真は靖国神社と呉儀中国副首相

|

« 宮内庁次長に関する怪文書、また出る | トップページ | パシコン・荒木民生代表の疑惑(6) 破産管財人も認めるファミリー企業増資詐欺疑惑 »

コメント

"日本の対中戦略もただ、感情的に向かいあうのではなく、もう少し大局的な視点から…、高度な次元からのぞまなければならない"----具体的にどうしろと言うの?最後まで読んだけどなんら対策らしき内容がないよ。この程度のコメントなら素人でもできる。俺も安部がパフォ-マ-であることはわかるし信用してないけど。マイクさんの言いたいことは結局、今までのように、やられっぱなし言われっぱなしが日本のとるべき道ということなの?だってあなたは安部を”中国の圧力に一歩も屈せずして、日本の主権を貫く若武者、といったイメージを振り撒いたことだろう。だが、事はそんな簡単なものではない。なにより、今の時期、あえてそのようなことを口にすること自体、政治家として失格である。”と言ってるじゃない。どの時期ならいいの?波風が立ってない時、言う馬鹿いないよ。もうひとつ。”北朝鮮の核問題が浮上している今、日中韓が感情で向かい合うのは百害あって一利なしだ。米国は日本の外交に「なんと下手くそなやり方だ!」と、歯軋りをしているはずだ。”----これでは、ケンカ両成敗の論理だね。対北朝鮮外交で大事な時期に、ケンカうってきた中韓が、日本の安保理の常任理事国入り阻止のためだってことは、あなたも”アジアの盟主の座を狙っている中国にとって、ここらで日本に楔を打っておかなければならないわけだが、その楔の一手段が靖国、歴史教科書問題なのである。”というコメントをしているのでわかっているのでしょう?どっちが波風たてているの?ほんとに米国は歯軋りしているのかなあ。ア-ミテ-ジのコメントからはそうは思えないが。

投稿: なお | 2005.05.29 18:29

アメリカの高官がどうのこうの・・・・
馬鹿じゃないの。こんな記事かいてるやつの程度が知れるわ

投稿: ひろ | 2005.05.29 16:06

野暮なことは言いたくないけど、
これ書いてるの日本人でしょ?
翻訳者のクレジットもないし。
七平じゃあるまいし、今時流行らないですよ
こういうやり方は。

投稿: 名無しさん | 2005.05.29 13:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57690/4323951

この記事へのトラックバック一覧です: <新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)⑳安倍議員のパフォーマンス発言:

» 靖国参拝をどうするのか? [◆木偶の妄言◆]
小泉首相がバンドン会議で、かつての植民地支配に対し「アジアの諸国」に「反省とお詫び」を表明する演説を行った(記事)。 外交的には「反省とお詫び」の対象が「アジア諸国」であり、尖閣諸島など問題にはまったく触れていないので、中国に直接屈したわけではないという言い訳が立ち、日本のメンツが保たれる。また、中国は「我が国の主張を小泉が受け入れた」と自分の良いほうに解釈できる、ある意味、上手な解決法だ。 さて、問題はここからだ。小泉首相がこれで靖国参拝をしたら元も子もなくなるのだが、本人は分かってい... [続きを読む]

受信: 2005.05.31 16:29

« 宮内庁次長に関する怪文書、また出る | トップページ | パシコン・荒木民生代表の疑惑(6) 破産管財人も認めるファミリー企業増資詐欺疑惑 »