暴露本出版社・鹿砦社が、アルゼ恐喝未遂容疑でのガサ入れに対し、「緊急ニュース」発信
本紙が先に報じた、『政財界』顧問・小早川茂氏の事務所等に対するガサ入れ(3月25日「『政財界』顧問を、恐喝未遂容疑で家宅捜索」)を受け、3月28日、暴露本出版社「鹿砦社」(西宮市)が、2枚の文書を「緊急ニュース」として関係者にファックスしていたので、それを掲載する。
アルゼに対する問題提起は、実は同社の方が小早川氏よりはるかに以前から行っている。
すでにアルゼに関する暴露本を3冊出ており、さらにこの3月18日にも第4弾『アルゼ王国 地獄への道』が出されている(ただし、アルゼから出版禁止の仮処分申立をされている)。
ここまで同社がアルゼにこだわるのは、相次ぐ出版差し止めと巨額訴訟を起こされ、それに対する意地とプライドによるものと思われる。何しろ、同社の松岡利康社長は、本紙・山岡が常連ライターだった『噂の真相』(休刊)の大ファンで、岡留安則編集長(当時)との対談集『スキャンダリズムの真相』(鹿砦社)を出しているほど。さらに、この4月7日には、『噂の真相』の意志を引き継いだ月刊誌『紙の爆弾』が創刊される。
●小早川茂氏と対アルゼで協力
ところが、この「緊急ニュース」によれば、同社は小早川氏とアルゼに関する取材で連携していたという。
本紙が掲載誌を載せた『政財界』04年11月号、それに同12月号のアルゼ記事に、鹿砦社は取材協力していたという。
確かに、年商1000億円を超えるジャスダック上場の「アルゼ」を相手に、零細出版社が戦うのは容易なことではない。そうしたなか、「われわれが、とかく噂のある『政財界』に協力したことを云々する向きもあるが、かく言うのであれば、われわれがそれまでやって来たアルゼとの闘いに対して、どれほどのメディアが関心を持ったのだろうか。相次ぐ差し止め攻勢と巨額訴訟、上場企業とは思えない数々の違法行為の野放し状態……お偉い『ジャーナリズム』は、これらに対し、どのように対峙したのだろうか。そうしたことの反省を抜きにして、われわれに対し陰でアレコレいうのはいかがなものか」(文書より)と記している。
2005年3月28日掲載。この記事を見たい方は、本紙改訂有料ネット記事アクセス・ジャーナルへ
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