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2005.03.30

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)⑧無用のイベント・愛知万博

三月二十五日、「愛・地球博」がスタートした。「大阪万博」から三十五年ぶり、二度目の万博だ。一応、125カ国、4つの国際機関が参加する「国際博覧会」となっているが、実態は地方博レベルの博覧会にしか思えない。実際、開催三が日の来場客数が約15万人、当初に予想していた三分の一である。人気がないのは日本だけではない。世界も無関心のようだ。実際、ここアメリカでも愛知万博に関する報道はあまり見かけない。そんな中、ロサンゼルス・タイムズに、愛知万博関連の小さな囲み記事が掲載されていた。内容は、中国新華社の報道を紹介しつつ、愛知万博を参観する各国指導者のほとんどが、国連改革に重要な影響を持つアフリカや中南米からだと指摘。愛知万博は日本が常任理事国入りするための「道具」だと皮肉っていた。他の国も似たり寄ったりだろう。こうした現象は広報不足からではなく、この手の博覧会自体、すでに無用のイベントになってしまったからである。70年の大阪万博は、日本が高度経済成長に向けて離陸、先進国に突入せんとする期待をして、それなりに熱気が渦巻いていた。ところが、今や物質文明そのものが否定され、拒絶されようとしている。時代感覚に疎い地元関係者たちはオリンピックをソウルに取られた自尊心からか、「おらが村にも世界的なイベントを誘致しなければ…、万博を誘致すれば空港も社会インフラも整備されるし、中部経済圏を世界中に知らしめることができる。おらが村には日本一の企業、世界のトヨタ様がいる」。トヨタ自動車の会長様は経団連会長として、無知と自己満足の算盤から万博を誘致、185日間のバカ騒ぎを始めた。
12_399まあ、これも一種の景気対策としよう。しかし、愛知万博の企画力や中身はとてもじゃないが、「国際博覧会」とは思えない次元である。開会式には元大関のKONISHIKI、歌手の浜崎あゆみ、森山良子…、人気ロック・グループの元リーダーYOSHIKIとやらが万博公式イメージ・ソングを指揮、藤井フミヤが名古屋市パビリオンをプロデュース、竹下景子が日本館の館長、なんで竹下景子が日本館なのか未だ、理解できない。そればかりか、開催期間中は歌舞伎や能の公演、大相撲万博場所、五月には氷川きよし万博記念コンサートなど、世界ではほとんど無名のタレント・芸能人を掻き集め、それで盛り上げている貧弱さである。長蛇の列ができると騒いでいるトヨタ館さえ、今ではめずらしくもない「ロボットの踊り」だ。これでは、東京ディズニーランドや大阪のユニバーサル・スタジオの方がましである。博覧会協会が主催するシンポジウムへの出席を検討していた環境保護団体「世界自然保護基金ジャパン」「日本野鳥の会」「日本自然保護協会」は、協会の環境保全への対応が不誠実だとして、シンポへの参加を取りやめた。これでは、自然博・環境博の看板が泣くってものだ。日本人はやたらと“愛”“やさしさ”なる言葉を掲げたがるようだが、そのような平和ボケした言葉に錯覚するほど、世界は甘くない。地球上の情報がリアルタイムで入手できるインターネット時代、土建屋を潤すだけの祭りにどれだけの意義、意味があるか疑問だ。まあいいだろう。「国際」や「世界」という「冠」に弱い日本は世界有数の金持ち国、膨大な金を使って大はしゃぎするのも“日本の勝手”である。

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