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2005.03.14

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)④堤義明逮捕で思う、“弱者”に強い日本のマスコミ

 コクド前会長の逮捕は前号でも述べたが、東京地検は11日、堤義明容疑者の勾留を延長した。期間は14日から23日までの10日間。彼は過去、米フォーブス誌の資産家ランキングで「世界一」になっている。世界有数の富豪が堀の中に放り込まれるとは、悪いことは出来ないもの…、いや、邸宅のような別荘に泊まり歩いているうちふと、今まで一度も泊ったことのない“別荘”にも泊まってみたいとなったのだろう。しかし、どこに行っても赤い絨毯で迎えられる人間に、狭い拘置所での二十日間は、酷であろう。前書きが長くなってしまった。彼の逮捕に日本中のマスコミが、「堤義明の権力」と「私生活」を暴きはじめた。それも、読者の好奇心を炊きつけんとして主に、愛人やオンナ問題に照準を合わせている。悪いことをした罰、社会的制裁といえばそれまでだが、それでも、彼をここまでバッシングする資格など、日本のマスコミにはないはずだ。なにも、彼を庇いたいからではない。ただ、相手が窮地に陥らなければ「負」と「問題」を取り上げない彼らの、打算とエゴが気にくわない。今まで「マスコミらしくない弱腰」に徹していたくせに今頃、競い合うように石を投げつける。これこそ、「赤信号みんなで渡れば恐くない」の習性であろう。このようなことはマスコミだけではない。西武グループの社員たちもまた、堤義明の独裁や公私混同を暴露しはじめた。「会長の秘書は風呂の世話までさせられる」「会長には正座して報告しなければならない」「社員は年に一度、堤康次郎の墓参りをしなければならい」などなど、社員の「不と負の言葉」が誌面を埋め尽くしている。もちろん、暴君の我が侭に逆らい、拒絶することは相当、勇気にいることだ。しかし、いくら雇われ身の弱き立場とはいえ、そのような不純企業、無理難題を押し付ける会社なら即、辞表を叩きつければすむことだ。それを、今になって『こんなこともありました』と、外部の者に被害者面して喋りまくるとは、「卑怯」のなにものでもない。少なくとも、そこに籍をおいている以上、大将を見捨てるような言動は「裏切り」となる。悪いことしたトップを弁護し、庇えないまでもせめて、沈黙を守ることが禄を食んだ者の、最低限の義なのである。マスコミが暴いている数々の矛盾や醜聞、暴挙などはなにも、今にはじまったことではない。それらは以前から、世間に広く知られていることだ。それを今更、勝ち誇ったように「スクープ」扱いで報じるとは、日本のマスコミには恥も外聞もないようだ。彼をここまでのさばらせたのはその実、マスコミのせいであることを忘れている。こうなる前になぜ、西武鉄道グループの矛盾と問題を真正面から取り上げ、指摘してこなかったのだろうか。マスコミが使命を放棄したからこそ、やりたい放題のことをやってこられたのである。これは堤義明のケースだけではない。影響力のあるジャーニーズ事務所のセクハラ問題もまた、マスコミは一切、取り上げようとしない。日本のマスコミには言論の自由を唱える資格など、ないのである。なぜなら、日本のマスコミは常に、周囲の顔色を見ながら歩調をあわせ、「強き者には弱く、弱い者には強い」からである。マスコミの餌食になっている堤義明がなんとなく、可哀想に思えてきた。

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