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2005.02.19

<新連載開始>「NYから眺めたフジヤマ」byマイク・アキオステリス(日本通米ジャーナリスト)  ①ライブドアの幼稚な“マネーゲームごっこ”

●米国ならフジ首脳陣は全員、即クビ!

 2日本では「ライブドア」のミスター・ホリエがニッポン放送株を買い占め、大騒ぎになっている。
 彼は大学中退後にホームページの製作会社を立ち上げ、瞬く間に上場企業のオーナー社長となった青年実業家である。28歳で店頭公開を果たした実力をして一応、それなりの能力は備えているようだ。
 彼の存在が知られるようになったのはたしか、球団買収に手をあげた時からである。それからというもの、競馬場経営やネット証券買収など、派手な話題を振りまいてきた。マスコミはさっそく、ミスター・ホリエを現代のサクセス・ボーイに祭り上げた。
 日本のマスコミは「おもしろければ何でもいい」「視聴率が稼げたら誰でもいい」ときているから、ワイドショーからバラエティー番組までが、彼を担ぎ出した。なるほど、Tシャツにジンーズ姿の経営者はそれだけで、画になる。それも、常識をもわきまえずに吠えてくれるのだから、下手なタレントよりもおもしろい。ミスター・ホリエのキャラクターとパフォーマンスに逸早く目を付けたプロデューサーのセンスには、脱帽だ。そして今回、ニッポン放送の筆頭株主に躍り出て日本中を驚かせた。
 ニッポン放送はフジテレビの筆頭株主、フジが間接支配される可能性が浮上した。慌てたフジはニッポン放送株を25%超取得し、間接支配を防衛する策に出た。そもそも、彼に“狙われる隙”をつくったのはフジ側である。フジより小さい会社が親会社という不自然な関係を今日まで放置してきた経営責任は、小さくない。アメリカなら即、首脳陣全員、首である。ところが日本では、首どころか、「我こそ正義、乗っ取り屋と断固、戦う」と気勢を上げているから、笑わせる。
 世界第二の経済大国ではこの程度の経営者が大手メディアのトップになれる。これも、放送法や許認可権に保護されている業界ゆえ、能力がなくとも殿様商売ができるからだ。社会主義国家のような日本のメディア界にあっては、資本主義の原点ともいえる「株式」さえ、気にしなくてもいい。ビジネスマンにとってはまさに、最高の経営環境である。

●日本はマネーゲームでなく、マネーゲームごっこ 

 3とにかく、放送界に一撃をくらわした若き行動力には胸がスカッとする。32歳の若者が大手メディアに挑戦状を突きつけたことには、「無軌道」との解釈を省くことにした。しかし、彼のやっていることもまた、支離滅裂なところが日本の、日本らしいところである。
 アメリカは日本以上に、無謀な資本論理が罷り通っている。それだけに、水面下では連日、企業買収の攻防戦が熾烈に繰り広げられている。世界的通信会社「AT&T」、メディア王国「ウォルト・ディズニー」さえ狙われる、弱肉強食の世界だ。それに比べ日本は、同じマネーゲームでも「マネーゲームごっこ」である。
 実際、ミスター・ホリエはテレビに出て、自らの戦略を自慢げに披露する。それも、お笑い芸人相手に語っているのだから、呆れる。日本の騒動をウォール街の知人は、「ポーカー・フェイスは密室でやるもの。大通りのど真ん中で観客たちに手の内を見せながらゲームをしているとは実に、日本は平和な国だ」と笑っていた。また英国人ジャーナリストは、「日本にはまだまだ、カモがいっぱいいるね」と言い、別の証券マンは「マスコミが大騒ぎするほどの内容でもない」とキッパリ。この買収劇はミスター・ホリエにとって、致命的打撃となるだろう。

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