本の紹介『定年の教科書 お金 健康 生きがい』(福岡武彦・長尾義弘共著。河出書房新社)
自分の定年後について、不安を抱えている人は多いだろう。老後資金はいくら必要なのか。介護が必要になったら、どうすればいいのか。あるいは、仕事に精を出してきた人なら、定年後の人生は何を生きがいにしたらよいのか。そんな疑問や不安に応えてくれるのが本書だ。
定年後の老後資金はいくらかかるか(お金)、介護や認知症の不安にどう備えるか(健康)、老後の生き方はどうすればよいか(生きがい)という三つの分野についてカバーしているのが、類書にない本書の特徴である。
なぜこの「お金・健康・生きがい」の三つなのかというと、この三つは密接に絡み合っており、三位一体だからだと著者は述べる。「健康を害すると、介護が必要になる。すると、介護費用が心配になってくる。さらには気分が落ち込み、要介護になったときの孤独感に苛まれる」。
この3つの問題を解決できれば、悩みや不安のほとんどが解消する。当然のように思えるが、定年になってから慌ててこの3つの問題を考えるのと、そうでないのとでは心の準備がまったく違ってくる。
定年を控えた方にぜひおすすめしたい本だ。
なお、本書はフィナンシャルプランナーの長尾氏と税理士の福岡氏の共著であり、お金や仕事に関するプロである。(税込1540円)
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投稿: RobertKix | 2024年6月15日 (土) 23時07分