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2020年12月

2020年12月 7日 (月)

<書評>永山久夫著『美女が長寿食を好む理由』(春陽堂書店)

51wjqx8eksl_sx338_bo1204203200_  日本の食文化史研究家である永山氏の著作については、本紙でも今年早々に取り上げている
 本書のテーマは、ずばり「歴史上の美女はどのような食生活を送っていたのか」。
 卑弥呼や楊貴妃から始まって、平安時代の小野小町や紫式部、荒武者と呼ばれた巴御前や女忍者の望月千代女、江戸時代の笠森お仙に至るまで、彼女たちはどんな食生活をしていたか。
「そんな昔の食生活まで、どうしてわかるのだろう」と驚くが、さすが食文化研究の第一人者、その時代の文献を根拠にして論じているし、興味深いエピソードが絡むので飽きさせない。
 話は現代では森光子、淡谷のり子、きんさんぎんさんに至るが、いずれの方々も健康で長生きされた。その長寿の秘訣は食生活にあった。
 そして歴史上、美女が共通して摂っていたものとは、その時代ごとに呼び名は異なるが「野菜スープ」であったことがわかる。
 古来から日本人は、それが医学や科学で「健康に良い」「美容に良い」ことが証明されていなくても、自分の身体で本能的に何が正しい食生活か、知っていたようなのである。
 ところで著者はいま、コロナ禍で免疫力をつける食事をテーマに、「コロナ時代の長寿食」を執筆中とのこと。発刊が待たれる。
(1600円+税)

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