本の紹介『子どもの脳は食べ物で変わる』(生田哲著。PHP研究所)
著者によれば、「子どもの人生を決める最大の要因は、遺伝ではなく、栄養素」なのだという。未完成のまま生まれる赤ちゃんの脳は、栄養素によってその性能を決定付けられる。つまり、子どもにとって何を食べるかが最も重要なことなのだ。
たとえば「子どものIQを上げるためにまず第一にすべきことは、血糖値を急速に上げる『クイックカーボ』(菓子パン、チョコレートなど)を子どもから遠ざけること」という。食品添加物まみれ、砂糖まみれの加工食品は身体に良くないことは、一般的に知られつつあるが、本書の特徴はそれが生物学者ならではの知見から、科学的に論証されている点にある。
ではどんな食べ物が良いのか。それが第2章「子どもの脳にいい食べ物」で詳しく触れられている。それはずばり、上記『クイックカーボ』と間逆の『スローカーボ』(野菜、キノコ類、海藻類など)ということになるが、詳しくはぜひ本書をご覧頂きたい。
また食事に限らず、「子どもに薬を飲ませてよいのか」「ワクチンを注射しても大丈夫か」といった問いに生物学者として正面から応えている。
子どもを健康で「アタマの良い子」に育てたいなら、この本をぜひ手にとって活かしてほしい。
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