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2019年2月

2019年2月 4日 (月)

書評『超真説 世界史から解読する日本史の謎』 (跡部蛮著。ビジネス社)

61zphirkal_sx339_bo1204203200_  歴史研究家・跡部蛮氏の著作は、これまで5回、取り上げたことがある。
 最新刊の本書は、日本の古代から近世に至る歴史的事件を、視野を大きく広げて世界史の観点から関連付けて研究したものだ。
 あの蘇我入鹿を殺害したクーデター「大化の改新」。当時、朝鮮半島は高句麗、新羅、百済の三国に分かれていたが、大化の改新をはさんだ6年間に、三国で同様のクーデターが相次いでいた。
 当時、東アジアでは使節が行き交っていたから、もちろん通信手段の発達した現代とは比較できないにせよ、クーデターの情報が伝わっていたのは当然だ。どのような相互作用があったのか。
 また、史上最強のモンゴル軍に勝ったのは、日本だけではなかった。エジプトも勝っていた。両国とも武家政権だったが、勝った理由には共通点があったという。
 こうした興味深い事実は日本史だけを追っていては知ることができない。「日本史は好きでよく知っているが、世界史はよく知らない」という人にもおススメの好著だ(本体1600円)。

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