書評『他人の頭を借りる超仕事術』(臼井由妃著。青春出版社)

病身の夫の後を継ぎ、専業主婦から社長に転身した異色の経営者である著者は、「仕事ができる人は、仕事を全部自分でやらない人だ」「仕事量の8割ほどを人に任せ、残りの2割の仕事に集中する人が大きく成長する」と説く。
そうは言っても、「人に任せるより自分がやったほうが早い」とか「人に仕事を押し付けて、自分は怠けていいのか」と思う方もいるだろう。
著者によれば、自分にしかできない仕事の見分け方があり、人への任せ方にもコツがあるという。
まず「自分の棚卸し」で、自分にしかできない2割の仕事を見出す(第2章)。その上で、仕事の8割をいかにして人に任せるのかを具体的にアドバイス(第3章)。任せる相手はどんなタイプか、どうすれば上手に任せることができるのか。・・・この辺りに著者ならではの経営術が垣間見える。
本書は2011年発行の『仕事の8割は人に任せなさい!』の改訂版。その間、に急速に発達したSNSをいかに利用するかといった点が追加・修正されている。
年末に本書を読んで、来年からは新しい仕事術を身につけ、自己成長してみてはいかがだろうか。
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