<書評>『公安情報から未解決事件を読み解く! テレビで話せなかった激ヤバ情報暴露します』(文芸社。本体1500円)
元警視庁刑事の北芝健氏と、作家・マンガ原作者の山口敏太郎氏の対談本だが、実質は北芝氏へのインタビュー本と言える。
この北芝氏、元警視庁刑事という肩書きながら、トークの絶妙さもありテレビ出演は多数。だが、テレビではタブーとされ発言できなかった情報を北芝氏は豊富に掴んでいる。そうした「激ヤバ」情報満載なのが本書。
第1章「未解決事件・猟奇事件のタブーにギリギリまで迫る!」は元刑事ならではの章。世田谷一家殺人事件や警察庁長官狙撃事件など、いまだに謎に包まれた不審事件の真相に迫っている。
さらに北芝氏は公安刑事でもあったことから、戦後のCIAによる対日工作や児玉機関の陰謀など、知られざる戦後史にも踏み込んでいる。
新宿・歌舞伎町の日本と中国のマフィア戦争の実態を詳しく述べたかと思えば、「六本木にはいつも美女の幽霊が座っているカフェがある」など、にわかには信じがたい心霊話も。
なお、本書の発売を記念して、1月23日(金)19:00より、東京は神保町の書泉グランデ7階にて、トークイベントが開かれる。参加方法など詳細はこちらへ。
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