<書評>『公安情報から未解決事件を読み解く! テレビで話せなかった激ヤバ情報暴露します』(文芸社。本体1500円)
元警視庁刑事の北芝健氏と、作家・マンガ原作者の山口敏太郎氏の対談本だが、実質は北芝氏へのインタビュー本と言える。
この北芝氏、元警視庁刑事という肩書きながら、トークの絶妙さもありテレビ出演は多数。だが、テレビではタブーとされ発言できなかった情報を北芝氏は豊富に掴んでいる。そうした「激ヤバ」情報満載なのが本書。
第1章「未解決事件・猟奇事件のタブーにギリギリまで迫る!」は元刑事ならではの章。世田谷一家殺人事件や警察庁長官狙撃事件など、いまだに謎に包まれた不審事件の真相に迫っている。
さらに北芝氏は公安刑事でもあったことから、戦後のCIAによる対日工作や児玉機関の陰謀など、知られざる戦後史にも踏み込んでいる。
新宿・歌舞伎町の日本と中国のマフィア戦争の実態を詳しく述べたかと思えば、「六本木にはいつも美女の幽霊が座っているカフェがある」など、にわかには信じがたい心霊話も。
なお、本書の発売を記念して、1月23日(金)19:00より、東京は神保町の書泉グランデ7階にて、トークイベントが開かれる。参加方法など詳細はこちらへ。
| 固定リンク
« <書評>『秘密保護法―社会はどう変わるのか』 (集英社新書) | トップページ | <ボケ予防のための講演会>「貴方も認知症予備軍だ! ~将来の人生設計を考える~」(薬学博士・生田哲。2月25日午後6時半~) »
「書評」カテゴリの記事
- 書評『他人の頭を借りる超仕事術』(臼井由妃著。青春出版社)(2018.12.12)
- 『やさしい漢方の本 さわれば分かる腹診入門』(平地治美著)(2018.09.14)
- <書評>『ゴッドファーザーの血』(マリオ・ルチアーノ著)(2018.05.12)
- <書評>『地図から消される街ーー3.11後の「言ってはいけない信実」』(青木美希著)(2018.03.28)
- 本の紹介「『和の食』全史・縄文から現代まで 長寿国・日本の恵み」(永山久夫著)(2017.04.28)
最近のコメント