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2013年10月

2013年10月15日 (火)

<紹介>ドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」試写会

Photo“胎内記憶”と言われてもピンと来ない方も多いだろう。それは、母親の胎内にいた時や、それ以前の記憶を差す。人間は実は母親の胎内にいる時のことを覚えているが、成長するに従って忘れていく、という。
 このたび、胎内記憶をテーマとしたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」が完成、出演者のトークを交えた試写会が開かれることになった。
 『ママのおなかをえらんできたよ。』等の著書を持ち、胎内記憶の第一人者である池川明氏の研究を中心に構成されているが、生まれる前のことを尋ねられた複数の児童が「お母さんを自分で選んだ」と答えていることに驚かされる。
 観客の先入観を排するためか、音楽やナレーションを使わないシンプルな構成になっている。知られていない“胎内記憶”について考えるよい機会になるだろう。

日時:2013年12月3日(火)
会場:中野ZERO小ホー ル(中野ZERO西館)
開場:18:40
上映開始:19:00~
出演者トーク:21:00~21:30(予定)
参加費:無料

詳細は公式ホームページをご覧ください。

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2013年10月 4日 (金)

書評『ウイルスと感染のしくみ』(生田哲著。サイエンス・アイ新書)

Img020 医療・科学の進歩により、多くの病原体の抑制には成功してきたが、<人類とウイルスとの戦い>は現在進行形だ。
 2002年、中国広東省で突如発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)。感染すると高熱と呼吸困難に襲われる。わずか5ヶ月で世界中に拡大し、感染者の1割に当たる774人が命を落とした。2011年に発生したノロウイルスは記憶に新しい。感染すると腹痛、下痢など急性胃腸炎を発症する。およそ3日間で回復するが、高齢の感染者では死者も出た。そして免疫系を破壊するHIV(エイズ)は2011年末段階で、世界で3400万人が感染しており、治療薬は開発されたものの完治するには至っていない。
 このウイルスの脅威に、人類はどう対抗してきたか。本書はまず「ウイルスとはなにか?」から筆を起こし、ウイルス発見までの道のり、人類を襲ってきた様々なウイルスをとりあげ、「ウイルスとヒトとの戦い」で人体の働きと、感染症を防ぐワクチンの発見を解説している。
 興味深いのはインフルエンザである。これまで3回もパンデミック(世界的大流行)を引き起こしたが、それでも予防できないのは変異を繰り返すため。著者はインフルエンザに有効なワクチンをつくるのは「原理的にムリ」「ムダであるばかりか、お金もかかり、副作用の危険すらある」と言明する。にもかかわらずワクチンが打たれるのは「(医師が)儲かるから」。
 全頁カラー、イラスト入りで、素人にも読みやすい(本体1000円)。

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