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2012年9月24日 (月)

書評『青魚を食べれば病気にならない 万病の元「慢性炎症」を防ぐ』(生田哲著、PHP新書)

51qemwcjwnl__ss500_ 前回に続き、生田先生の著書を紹介したい。こちらの本も病気を予防し、健康を維持するためにはどのような食生活をすべきかがわかる。
 著者は、糖尿病、心臓病、がん、アルツハイマー病といった重大疾患には共通の原因があることがある、という。それは何か? それがいわゆる「慢性炎症」だ。
 慢性炎症は、免疫反応である炎症が低レベルで続き、健全な細胞やDNAを傷つけてしまう。従来、「コレステロールが心臓病の主因」という説が言われてきた。しかしそれは、患者の実状と合わない仮説であった。実は慢性炎症こそが原因であることが知られていなかった、とする。
 慢性炎症は、摂取する油のバランスが偏ることで発生してしまう。そのため、魚油を含んだ青魚をもっと摂取し、植物油の摂取を抑えるべきだ。
 「サバ、サンマ、アジ、イワシといった青魚を食べよう。野菜や果物もをたくさん食べよう。その一方、血糖を上げるジャンクフード、砂糖を使った食品は食べるのをやめよう」と、大病を防ぐおいしい食習慣、「抗炎症ダイエット」を提唱している。
 「慢性炎症との戦いはわたしたちが生きている限りつづくものであるから、慢性炎症を抑える食事は、当然、一生継続しなければならない。『抗炎症ダイエット』は、あなたの『生き方』そのものなのである」と著者は述べている。
(本体760円)

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