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2011年8月23日 (火)

<書評>「生命知の殿堂 現代医学と日本政治の病理を抉る!」(ヒカルランド、2200円税別)

Thumb220xauto97  著者の藤原肇氏は、地質学を専門とする理学博士だが、多国籍石油会社に勤務した後、世界各地でコンサルタントとして活躍した経歴をもつ。これまでに石油問題、国際政治論、日本論、さらには医学、生命論に関して数十冊の著作を発行してきた方だ。
 その著者が、がんを患い、アメリカで手術した。それを契機に、「地球を患者として扱ってきた私だが、ガイアの健康診断と生体異常を見る視点で、人間や社会の健康と生理異常を観察すれば、どんな解釈と診断が生まれるか」(まえがき)と着想して書かれたのが本書である。
 著者のいう“生命知”の視点から見ると、日米の医療(近代医学)の問題点や、がんに対する考え方の間違いが浮かび上がってくる。
 著者はがんについてこう述べる。がんは、とりわけ高齢者にとっては「撲滅の対象ではなく共存の相手」。「『がん』の腫瘍が原因で命が奪われるケースよりは、抗ガン剤や化学療法の副作用をはじめ、免疫力の衰えで『日和見感染』で死亡するケースの方が、はるかに多い」と。
 手術後、日本に帰国した著者は、政情不安の日本の病理を「輪環思考」で読み解き、「ゾンビ政治の病理に対しての防疫処理」を考える。ここでは政治評論家の顔である。著者に言わせれば菅首相は、「トロイの木馬として民主党に送り込まれた、松下政経塾で奴隷思想を刷り込まれ、隠れネオコンの悪臭を周囲に撒き散らす、買弁政治家たち」に囲まれている。菅首相自身も「セロトニン神経に異常を持つ政治家であり、指導性とは程遠い出世主義者である」と辛辣に評価される。また福島第一原発の事故についても、「中曽根首相が全力をあげて推進した、核武装のための原子力発電政策により、日本列島を生き地獄にしたものであり、3.11地震の悲劇は『中曽根大震災』と呼ぶべきものだ」と喝破する。
 著者のような、環境と人間生活を侵害する「政治」に大胆にメスを入れるドクターが、今こそ求められているだろう。

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