2016.06.28

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(574)「アキュセラ」の“継続的買い付け”にも疑義

 米ワシントン州シアトル本拠のバイオベンチャー「アキュセラ」(4589。マザーズ)は5月26日、開発に取り組む眼疾患に有効とされる新薬候補の臨床試験結果をIRした。それはプラセボ群と有意差が見られないというもので、これを受け同社株価は暴落するのだが、実はその数日前からいい臨床結果を期待してか株価が急騰していたところ、IR前日に高値7700万円まで行っていたものが26日の有意差なしとの結果を先取りしたかのように一転、終値5790円まで急落。そこで、当局はインサイダーの疑いがあると判断し調査に乗り出した。ここまではインサイダーのあくまで疑いなので、当局の調査待ちとなる。
 筆者が今回疑問に感じたことは、6月7日に国内外ベンチャー企業投資などの「SBIホールディングス」(8473。東証1部。北尾吉孝代表取締役社長)のグループ会社がアキュセラ株を22・3%まで買い増し。これは反騰のきっかけとなり前日986円まで落ち込んだアキュセラ株価は6月10日には2050円まで戻した。
 しかし、6月14日、アキュセラと共同開発及び共同販売に関する契約を結んでいた「大塚製薬」は有意差の見られなかった治療薬候補ばかりか、別の治療薬候補に関しても契約を終了するとの通知を受けたとのIRが出たことで、再び6月15日には953円まで下落。
 ところが、SBIホールディングスのグループ会社は6月17日からほぼ連日「変更報告書」を出してアキュセラ株を買い増しし、27日の報告書によればその割合は35・01%まで増加。これを受け、株価は6月27日終値2310円まで戻している(買い付け資金の4割以上はSBIホールディングスからの借り入れ)。
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2016.06.26

カード支払いトラブルで逮捕ーー「クレディセゾン」株主総会で逮捕顧客が訴え(報道2社を提訴も)

 今年も6月28日に集中しているようだが、一足早い21日午前10時から、東京都港区芝のザ・プリンス パークタワー東京は地下2階会場で、流通系カード首位、大手ノンバンク「クレディセゾン」(8253。東証1部。東京都豊島区)の定時株主総会があった。
 そして、一昨年に続き、約3年前、クレディセゾンのカード支払いを免れようとした脅したとして警視庁組織犯罪対策3課に恐喝未遂容疑で逮捕されたM氏(70。当時)は出席。挙手したところ、一番に指されたので約5分間に渡り訴えたという。
 これだけ聞くとM氏、怪しい人物だからターゲットにされたのではと読者は思われるかも知れない。だが、M氏は元伊藤忠商事社員で極めてまとも。ただ、以前から個人で警察などの不正を追及。そのため、目を付けられていたようだ。
 ところが、警察情報を鵜呑みにして東京新聞、産経はM氏の逮捕を実名報道。そのため昨年、M氏は両社を提訴していたこともわかった。
 以下は、そのM氏の寄稿文。
 数年前、秋葉原のキャバクラでセゾンカードを使ったが2~3時間で8万数千円とぼられたことに翌日気が付き店に電話したが断られたので、クレディセゾンにカードの引き落としを一旦止めてと頼んだところ引き受けてくれましたが、数日後出来ないと反故にされました。
 一旦オーケーしたことを何だと? 嘘と出鱈目が嫌いなもので株主総会で訴えると伝えたところ、総会直前に御社と癒着した警視庁に逮捕され総会に出れませんでした。
 小生がサラリーマンをやっていたころ、勤務先が第一勧銀系(当時)であったため、自然と第一勧銀カード、俗にいうハートのカードを持たされました。それがいつの間にかお客のことを考えないハートのないカードと呼ぶべきクレディセゾンのカードになっていました。
 然し、元を正せばクレディセゾンは緑屋という街金紛いの会社でした。
 林野宏社長の株主総会での発言で<後進国>にカード事業を展開したい云々とありましたが、心がないからこんな言い方をしたので、優しい気持ちがあれば<発展途上国>と言うところであります。
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2016.06.24

あの大村幹雄氏、タイで死去

 複数の関係者の証言などから、あの大村幹雄氏がタイ・バンコクの病院で6月に入って死去していたことがわかった。享年81歳。
 山口組系の会社整理屋として、特にバブル時代から五代目(89年~05年)体制下で大活躍。
「『八幡商事』の大村」といえばその業界では有名、一番ともいわれた大物で、警視庁は大村氏がオーナーの同社をフロント認定して徹底マークしていたのは本紙でも既報の通り。
 バブル期、警視庁は事前に逮捕情報を教え、某写真週刊誌は喫茶店に張り込み、逮捕の瞬間の様子を撮影し掲載したこともあった。
 しかし、バブル崩壊後、特に八幡商事が本店を大阪市天王寺区から東京都新宿区に移した12年7月以降は大村氏の高齢も重なり、従来の力に大きな陰りが見え、数年前からタイ・バンコクに家族と共に移り住んでいた。
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2016.06.22

元「日本道路公団」最高実力者の弟が、道路拡張工事を妨害?

 まずは、冒頭の写真をご覧いただきたい。
 ここは、現在、国交省(川崎国道事務所)が進めている国道246号は神奈川県横浜市青葉区内の拡張工事現場。
 ご覧のように、写真左の建物前に車が駐車。その前には自動販売機、そしてダイバー服を吊るした移動式ハンバーが。その下を見れば、建物から続くタイル貼り。
 普通の常識からすれば、当然、このタイル貼り地面は、この建物の所有者と同じはず。しかし、とっくにその部分の土地は国交省が道路拡張工事のために買っている。ところが、この有様。
「すでに02年に買収しています。しかし、自動販売機などがあり工事着手できない。むろん強制排除可能だが、できれば禍根を残すことは避けたく話し合いをしているが、のれんに腕押し状態。今年中には撤去してもらいたいのですが……」(国交省筋)
 実はこの土地を所有していたO氏の兄は、かつて特殊法人「日本道路公団」の最高実力者ともいわれた人物。
「問題の246号線の拡張工事が本格化したのが80年。弟がこの建物部分を含む土地を買ったのが前年で、建物を建てたのが82年。しかも、国交省が買い取った道路拡張工事部分の土地は、まるで売却予定を見越したかのように分割登記されていた。
 さすがに、拡張工事で巨額の“補償金”をせしめようと建物をここに建てたとはいくら何でもないと思うが、国交省が強く出れない一つの要因として兄の存在があるとは思いますよ」(事情通)
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あの有名仕手筋がーー格闘技「K-1」経営に参加していた!!

 格闘技「K-1」が復活しているのをご存知だろうか。
 あの石井和義氏が創設。アンディ・フグ、ジェロム・レ・バンナ、マーク・ハント、アーネスト・ホースト、ミルコ・クロコップなどのスター選手を揃えて人気を呼び、1996年からは「フジテレビ」がゴールデンタイムに放送。一大ブームを起したが、2010年以降は財政難に。
 しかし、昨年10月から深夜枠ながら「テレビ東京」が週一のレギュラー番組を開始。フジテレビも不定期ながら大会について放映している。
 そのK1は13年から「K-1 GYM」のブランド名でスポーツジムを展開。また、14年5月から「K-1 WORLD GP IN JAPAN」と題した日本国内大会を開催しているが、このジム経営、大会制作を担当しているのが「M-1スポーツメディア」なる資本金約1億6643万円の、13年4月に設立された株式会社。
 実はこの会社のオーナーは、本紙でも過去、取り上げたことがある仕手筋として有名な御仁なのだ。
 過去の銘柄を上げると「アスコット」、「プロパスト」、「ジャルコ」(上場廃止に)、「ラ・アトレ」など。近年は兜町筋では有名なあのA氏とも組んでいるようだ。
 過去いろいろあり、表に顔は出したくないようで、あくまでオーナーとして。同社謄本を見ても、役員には就いていない。
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2016.06.21

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(573)「新興市場バブル崩壊で、投資家は世代交代へ」

 この2月からの急落、特に新興市場の急落は酷い。
 これまでもバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマン・ショックと歴史的暴落の度にそれまでのスター投資家が消えて新たなスター投資家が現れてきた。ずっと生き残っているスター投資家は、超レアだ。というより目立つのを極端に嫌がる。
 新興市場は上げ下げしながらもまだまだ下がるだろう。そしてアベノミクス以降出てきた投資家の多くが消えていく運命にある。
 先週は所見各社、追証(信用取引の担保不足)が急増したが、2月との違いは、新興市場に偏った投資家の追証であって一般的な投資家にはほとんど影響がなかったという点だ。
 これは新興市場バブル崩壊の前夜とみていい。そして新興市場バブル崩壊で影響を受けるのは低位ボロ仕手株軍団であろう。IR、増資を組わせて株価上昇を企てるがチョウチンもつかなくなって追い込まれていてる。
 そこでセミナーで人を集めて銘柄を推奨する作戦に出ている。そんなセミナーの1つが、今週22日に茅場町で開かれるみたいだ。
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2016.06.20

参院選にも影響必至ーー発売中の『文藝春秋』、「『イスラム国』に妻を殺されて」記事でボカされた!? 重大事実

 現在発売中の『文藝春秋』(7月号)に、チェニジア博物館テロでイスラム国(IS)の犠牲になった日本人女性3名の内の1人の夫・成澤洋二氏(71)が登場し、事件後、初めて事件当時の状況、心情などを明かしている。
 同事件は15年3月18日、北アフリカのチュニジア共和国の首都・チェニスの中心部にある国立博物館で発生。車で乗りつけたISメンバー2名が、観光バスから下りた人に銃を乱射しながら博物館に侵入、数時間後に治安部隊によって制圧されたものの19名が死亡、44名が重軽傷に。その死亡者の1人が成澤さんの妻(享年66)で、成澤さんも現場に同行していたが軽傷で済んだ。
 柳田邦男氏による15頁のインタビュー記事だが、関係者によれば、実は最も成澤さんが訴えたかったことが曖昧にされたことから、成澤さんは現在、そのことをハッキリ取り上げてもらうべく、別の新聞や週刊誌などに知人を通じて売り込んでいるとの有力情報がある。
 では、その曖昧にされた部分とは何なのか?
 それは、いよいよ迫って来た参議院選挙においても、安倍政権にとってマイマスになり得る事実だという。
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2016.06.19

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(572)あの上場廃止企業元代表が「アクロディア」大株主に

 かつて上場廃止になった企業、それも上場廃止時に代表だったとなれば、敗者復活に厳しいわが国においては、なおさら厳しい目が向けられる。
 そんなこともあってか、一部事情通の間で、5月30日に払い込みが完了し、「アクロディア」(3823。マザーズ。東京都渋谷区)の大株主になったある人物のことがちょっとした話題になっている。
 しかも今回の増資、第三者割当(約3億4000万円)と新株予約予約権(すべて行使すれば約12億6000万円)だが、この人物、すでに第三割当で6・15%の大株主になっているが、新株予約権も受けており、さらに他の多くの引き受け手は仲間であることから、今後の新株予約権の行使状況によっては再び上場企業の経営権を握ることだってあり得るからだ。
 アクロディアはスマホなどへのコンテンツ配信(冒頭写真)、アプリ開発などを行うIT系企業だが、ここずっと赤字経営が続き継続疑義注記。運転資金にも事欠く有様で、今回、開発資金調達なども兼ね大規模な資金調達を目指すことになった。
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2016.06.16

自民・二階総務会長ーー長男惨敗の次は、次男が福島除染作業で暗躍

 自民党の二階俊博総務会長(77)といえば、今年5月の地元・和歌山県御坊市市長選では、長男・俊樹氏(51)が出馬するも、二階門下の現職市長との調整がうまくいかず、両者の一騎打ちとなった揚句、長男がダブルスコアで破れるという結果となり、二階氏はむろん、応援に地元入りした稲田朋美政調会長、公明党幹部なども面目丸つぶれとなった。
 現職市長が出馬を辞退しなかったのは、「(二階氏の政治力を背景に)傲慢で地元の評判も良くない長男が市長になることは反対だった」(地元記者)ともいわれるが、それは次男・直哉氏(44。N社=東京都港区=代表)も同様であるようだ。
 福島県内の除染作業に二階氏の力を背景に介入し、コンサル料をとっていたが、それだけでは満足できなかったようで、現在の2次下請け会社を
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ホテルで会議した相手は馬主M氏かーー舛添都知事の競馬利権

 政治資金支出などを巡る公私混同問題で都政を混乱させた責任を取り、6月15日午前、ようやく辞職願いを出した舛添要一東京都知事ーー7月31日にも行われる都知事選候補者として自民党では小池百合子元防衛相、民進党では蓮舫参議院議員の名も出ており、実質、女性2人の戦いになるとの見方も。
 それはともかく、ここに来て、ある馬主が重い口を開いた。
 ケチケチぶりの実態が明らかになった舛添知事だが、それは同時にカネに対する執着を意味する。
 この馬主、「舛添さんがあれほど都知事のイスに執着したのは、もっとも手軽に(裏)カネが入る競馬利権の影響力を失いたくなかったからではないか」というのだ。
 しかも、舛添知事のこの間の公私混同問題の代表的なケースとして、13年、14年の正月に千葉県内の「龍宮城ホテル三日月」に家族と宿泊しながら、部屋に出版社社長を招き政治的な会議をしたので会議費で支払ったのはおかしくないと強弁した件があったが、この馬主は「その相手は実は競馬利権で大きな影響力を持つM氏ではないか。それは公に出来ないので、出版社社長ということにしたのでは」とも。いまや、舛添知事曰く出版社社長は実在しないとの見方が取材記者間の大方の見方だ。
 では、その競馬利権とはいかなるものなのか?
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2016.06.14

貸金オーナー失踪事件ーー神戸山口組中枢を殺人容疑で狙う!? 京都府警

 本紙では2度報じたことがある、京都の大手貸金「鳳」(京都市右京区)のオーナー・松本貞雄氏(68。失踪当時)が13年3月に失踪した事件につき、京都府警が今年に入り、別件ながら、容疑者と睨んでいる者を次々と何度も逮捕している動きがあるのでお伝えする。
 事が事なので、むろん京都府警は以前から捜査をしていた。だが、ここに来て精力的に捜査を行っているのは、山口組の分裂騒動と関係あるとの見方がある。
 6月10日、『山口組 分裂の真相』(一ノ宮美成+グループ・K21。宝 島社)という単行本が出版された。
 その192から200頁にかけ、この失踪事件の件が出ている。
 要約すると、この事件には神戸山口組の中心組織である山健組中枢の2人の組長が首謀者という記事が『週刊金曜日』(15年10月16日号)に載ったが、その時期は山口組分裂後のことで、山口組の中心組織である弘道会が情報戦の一環としてリークした可能性もあると見て同記事執筆者に取材したが、執筆者はそれを否定したという内容だ。
 それはともかく、京都府警にしても、もし、本当に山健組中枢がこの失踪事件に関係しており逮捕できれば大打撃を与えられるということで、なおさら捜査に力を入れているとの見方が出ているわけだ。
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<*新連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第23回 漢方医学から見た不眠症対策」

「不眠症で困っている」という患者さんがとても多いですが、本当に不眠症なのでしょうか?
 日本睡眠学会では、「不眠症」を以下のように定義しています。

■夜間なかなか眠れず、寝つくのに普段より2時間以上かかる「入眠障害」
■一旦寝ついても夜中に目が醒めやすく、一晩2回以上目が醒める「中間覚醒」
■朝起きたときにぐっすり眠った感じの得られない「熟眠障害」
■朝、普段よりも2時間以上早く目が醒めてしまう「早朝覚醒」
 以上の訴えのどれかが「週2回以上」見られ、なおかつその状態が「少なくとも1ヵ月間」は持続すること。
 不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。そして、不眠の原因が他の疾患や薬剤によるものではない。
 以上を全て兼ね備えたものが「不眠症」です。
 睡眠に関してはまだまだ解明されていないことが多く、現在通説となっていることも医学的な根拠はないものが多くあります。
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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(571)「Oakキャピタル」急騰の怪

 先週、いまや上場企業への新株予約権投資が主業の「Oakキャピタル」(3113。東証2部。東京都港区)が出資している「ホットリンク」(3680。マザーズ。東京都千代田区)が急騰し、連れてOakも急騰を演じた。
 ホットリンクはSNS、掲示板の投稿サイトを監視・活用するクラウドサービスを展開している。
 そのホットリンクは6月7日、中国最大級IT企業テンセント社傘下の中国版「LINE」と、日本へ観光客を呼び込むためのプロモーション領域での協業を開始することで覚書を締結したとIRしたのが発端だ。
 Oakは今年1月29日、財務強化したいというホットリンクの求めに応じ第三者割当増資6億円弱(1株545円)、新株予約権(行使価格は400円。最大約11億円調達)を中心になって引き受けた。しかし2月25日にホットリンク株価は445円にまで急落。Oakにとってはホットリンクが急落すれば四半期決算で評価損を計上しなければならない。
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2016.06.10

特別背任事件で浮上した警視庁備品談合疑惑

 栃木県警捜査2課は2月2日、宇都宮市内の入月信行容疑者(47)ら2人を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕。2人は同月22日に処分保留で釈放されたが、現在も捜査は継続しているという。
 入月容疑者は装備品販売会社「あ-るえす」(現在は親会社「アルファ・クリエイト」が吸収合併)の社長を勤めていたが、同社に注文が来た救助隊員用ハーネス(安全用ベルト)などを、新たに設立された競合会社「FS・JAPAN」(宇都宮市)に受注させ、あーるえすに約650万円の損害を与えた疑い。入月容疑者も、業務課長だったもう1人の容疑者も、注文が来た後、FS・JAPANに移籍。あ-るえすに顧客から「会社の名前が変わったのか」と複数の問い合わせがあり、不正が判明したという。
 この件、昨年12月、「アルファ・クリエイト」はFS・JAPAN、入月容疑者(あ-るえす元代表取締役)、FS・JAPAN会長の福田(阿久津)昌之氏(あーるえす元顧問)、FS・JAPAN社長の木村勇一氏(アルファ・クリエイト元取締役)の3個人を相手取り、総額約1億5000万円の損害賠償を求め宇都宮地裁に提訴。現在、争われているように、逮捕容疑は損賠とされるほんの一部に過ぎない。
 で、本紙がこの件に関心を持ったのは、損害とされるなかには警視庁の交番勤務警官向けの防刃手袋も含まれているが、取材すると、そこに新たな特背容疑で刑事告訴がなされたと同時に、入札における談合疑惑が浮上して来たからだ。
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2016.06.09

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(570)某上場企業の借り入れお知らせに?

 省エネコンサル事業の草分け的上場企業が、資金借り入れのお知らせをしたのは3月30日のことだった。
 金額は1億5000万円。借り入れ実行日は4月15日。しかし、いま現在、実際に借り入れをしたかどうかの追加報告は出ていない。
 その一方で、5月16日に出されたその上場企業のIRによれば、「資金の借入についても実現したことにより財務体質についても改善いたしました」などの結果から、「継続企業の前提に関する注記」の記載解消のお知らせが出ている。
 いま、事情通の間で囁かれているのは、実際にこの1億5000万円の買い入れはなされたのどうかという点。もし、別からの借入で財務体質が改善したのであれば、借入れしなかったと追加IRを出し、別からの借入のお知らせが出ないとおかしい。否、そもそも「借入する」ではなく、「借入予定」のIRを出すこと自体が不可解だが、それが出たのが28年3月期決算ギリギリの3月30日のことだけになおさらいろんな憶測を呼んでいるという。
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2016.06.08

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(569)「ブランジスタ」絡みで気になる情報

 前週金曜日、同社の手掛ける秋元康氏プロジュースのAKB起用のスマホゲーム「神の手」の詳細が発表されたことが好材料となり、5月31日にはストップ高になった「ブランジスタ」(6176。マザーズ。東京都渋谷区)--。
 同社は昨年9月に上場。以来、同社株価はほぼ一貫して上昇。約7カ月で株価は実に約70倍になり、今年5月16日午前中ストップ高(1万5850円)、午後にはストップ安という珍事も。その後、急速な利益確定売りが続き約2週間で7割下げていたが、実に年間1200億円の売上が見込めるという「神の手」効果で再び値を上げている。
 もっとも、ブランジスタの中心本業はスマホゲーム開発ではなく誰でも無料で見れる電子雑誌の発行。
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2016.06.07

「自民党参議院候補ーー今井恵理子の後援会事務所はあの話題人物の所有!?」

 5月23日、4人組人気女性ボーカル・ダンスグループ「SPEED」のメンバー・今井絵理子(32)が、今夏の参議院選挙に自民党の比例区候補として出馬するとして、東京都中央区の後援会事務所開きを行い、その場に高村正彦副総裁、山東昭子参議院議員ら自民党重鎮も駆けつけていたのは大手マスコミ既報の通り。
 沖縄県出身の今井は、元米海兵隊員が地元女性(20)を殺害したと見られ、とりあえず死体遺棄容疑で逮捕、捜査を続けている件に触れ、「少しでもウチナンチュウ(沖縄の人)の負担を軽減できるようにしたい。あくらめちゃいけない」などと決意表明した。
 もっとも、沖縄に米軍基地を押し付けているのは自民党であり、矛盾するのだが、それはさておき、その今井の事務所開きした地下1階地上8階建てビルの所有が実質、あの話題の人物とも見られることについてはまだどこも報じていない。
 出馬表明の一部報道では、婚約者男性が元風俗店経営者で逮捕歴があったことが報じられた(今井も認めている)、もし、こちらが事実なら、その話題の人物は反社勢力との関係も一部で指摘される有名地上げ屋だけに、そのダメージは婚約者の比ではないだろう。
 さらに今回、今井が出馬した背景には、その有名地上げ屋を仲介とし、ある自民党重鎮参議院議員との密約説も出ている。
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<芸能ミニ情報>第54回「有名グラビアアイドルが仕切る!? 国際売春シンジケート」

 今週発売の『週刊大衆』(6月20日号)が4頁を割いて、わが国のグラドルを中心とした芸能人の国際的な売春シンジケートが存在するとの記事を載せている。
 売春するわが国芸能人は、アジア圏でも名の売れた現役の有名グラビアイドルXが中心になって調達。一方、これら売春芸能人を引き連れて海外のファッションショーやレイブを回り、そこに来ている中国人を中心とするアジア圏セレブ男性と引き合わせる役を担っているのが30代の中国人女性Yという。
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2016.06.06

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(568)「兜町の懲りない面々が仕掛ける仕手株」

 5月は「ASIAN STAR」(8946。JQ)がSNSなどで「まだまだ上がる」と宣伝され賑わっていた。6月3日(金)も一部で賑わっていた。どうもこの手の胡散臭い銘柄をSNSなどで煽るグループが存在するようだ。
 ASIAN、旧リアルビジョンの「RVH」(6786。東証2部)、「SOL Holdings」(旧シスウェーブホールディングス。6636。JQ)、「ファステップス」(2338。東証2部)、それに「GFA」(8763。JQ)など。GFAは以前取り上げた「プラコー」(6347。JQ)と関係者が一部被っている。
 そして、これらすべての銘柄を上昇した後に煽っているグループも特定できたが、もう少し証拠固めをしてから公表といきたい。
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2016.06.04

パチンコドランカー、バイト、自己破産ーーそれでも生活保護費を払う東京都練馬区

 今年3月、大分県は、パチンコなどのギャンブルをした生活保護受給者への支給を一時停止する措置を取っていた別府市に対し不適切として是正指導した。この件を巡り、ネット上で賛否両論、大激論になっているとして、5月29日放送の『TVタックル』でも取り上げている。
 同番組では、パチンコ規制賛成派の中田宏前横浜市長が「生活保護は経済的に自立するまで支援しようとの制度。ところが、それにどっぷり依存している人が多い。そんな人がギャンブルしていいのか?」といえば、パチンコ規制反対派のNPO法人ほっとプラス代表理事・藤田孝典氏は「生活保護費の使用は自由。もし、ギャンブル依存症があれば、それは治療の方で支援する問題」。
 そんななか、本紙の元に関連する告発があった。
 東京都練馬区から生活保護費の支給を受けているM氏(70歳)が今年初め自己破産した。このM氏、パチンコドランカーで生活保護費が入ると練馬駅前のパチンコ店ですぐその大半を消費。さらに、闇金に借りてまでパチンコをしていた。そのため、家賃滞納が頻発することから、区は10年4月ごろから家賃代は直に家主に振り込む処置を取った。
 このように区はM氏は生活保護法が謳う「健康で文化的な最低限度の生活の保障」レベルではない度を超したギャンブル依存体質であることを知りながら、しかし何ら治療もせず、結果、自己破産に。
 しかも、このM氏の場合、兄の経営する焼き鳥屋でバイトをしていて月4~5万円の収入があったという。区はそのことも知りながら生活保護費を満額支給し続け、自己破産後も同じく支給しているようだ。
 なぜ、支給停止しないのかというと、告発者は、「練馬駅前の兄の焼き鳥屋は、区役所に近く区職員がよく利用している。そのなかで癒着ないし、なあなあの関係になっている可能性もある」とのこと。
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2016.06.02

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(567)「実質、休止でーー『東京アウトローズ』スタッフが新サイト立ち上げ」

 今年に入ってからだけ見ても、すでに5カ月以上経過しているのに、出している記事はたったの1本と実質、休止といっていい、仕手筋情報中心にレポートしていた情報サイト「東京アウトローズ」--そこでエナリス、ミュゼ事件などを報じ、大きな反響を呼んでいた中心スタッフが半田修平氏だ。
 報じたい情報が溜まる一方だったのだろう、その半田氏が6月1日から独自の企業・経済情報サイト「OUTSIDERS report」(*ココをクリックするとアクセスできます)を立ち上げた。
 東京アウトローズと違って、大企業(むろん上場企業全般対象)中心、それも独自情報に得意の財務分析を加味し、既存マスコミが伝えないまったく独自の記事を出して行くようだから要注目だ。
 記事頻度は不定期ながら、すでに「JIG-SAW」(3914。マザーズ)、「ランド」(8918。東証1部)、「ベルシステム24ホールディングス」(6183。東証1部)、「gumi」(3903。東証1部)に言及。開設2日目にして2万件以上のアクセスがあるという。 
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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(567)「近年、売り出し中の“お助け人”が触手を伸ばす上場企業」

 本紙ではこの10年余り、“危ない上場企業”に増資などを通じて資金注入、またはその仲介をする“お助け人”を取り上げて来ている。
 いまは業績は厳しいものの、本当に将来性があると思って関るなら問題ないどころか、証券市場活性化のためにも歓迎だが、残念ながら、“お助け人”の多くは、法外な仲介料目当てだったり、経営権を奪い会社を食ったりするケースも。また、経営陣と組んで株価操作を行い2重に儲けたりも。そんなわけで、そうした疑惑、行為への警告として本紙連載は続いている。
 もっとも、ひじょうに狭い世界なので“お助け人”は限られており、同じようなメンバーが繰り返し登場。しかも近年、当局の目は厳しくなり、ついにお縄になり退場する者も次々と出ている。
 そんななか、数年前から登場。売り出し中の“お助け人”がいる。
 その人物が関る最新の“危ない上場企業”に関する情報が届いたのでお伝えしておく。
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<芸能ミニ情報>第53回 「福永法源の映画『塀の中の神様』、公開の目処立たず」

 今年1月6日、完成試写会が開かれた映画『塀の中の神様』(高橋伴明監督)ーー本紙でも既報のように、全国2万名以上の信者から実に1000億円近くをかき集め、詐欺罪で懲役12年の実刑に問われたものの、一昨年12月に仮釈放。昨年4月から活動を再開していたあの福永法源氏(71)の半生を描いた作品。
 しかしながら、監督は高橋氏。壮年期の法源役が松田優、母親役が島田洋子、その他にも奥田瑛二、哀川翔など著名タレントが出演、“組織動員”もかけられるだろうから、すったもんだはあってもほどなく公開されると思っていたら、本当に目処が立っていないというのだ。
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2016.06.01

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(566)『週刊ダイヤモンド』が取り上げた「謝礼交際」という名の人妻売春

 お固い内容の『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)のオンライン版に、「風俗嬢も真っ青! 主婦に蔓延する『謝礼交際』の荒稼ぎ」というタイトル記事が出た(5月21日)ものだから兜町、上場企業関係者の間でもちょっとした話題になっている。
 早速、いま発売中の『週刊ポスト』も、「経済誌が報じた『謝礼交際』で月40万円稼ぐ人妻たち」(6月10日号。164P)で追加報道している。
 ダイヤモンド記事で告発しているのは芦屋マダム(43)、愛知県内の有名私立大学を卒業した人妻(44)、ポスト記事は元大手飲料メーカーの受付嬢(42)など。
 相手男性との出会いはフェイスブック、ミクシィ、ラインなどのSNSとなっている。SNSで個人的に会話しているうちに会うようになり、いつしか……。しかし、女性側からおカネを求めていないから売春ではなく、それを「謝礼交際」といっている。
 確かに、こうしたケースも皆無ではないだろう。
 しかし、これを書いた記者は恐らく真相をほとんど理解していないか、話題作りにオーバーに書いているのではないか。
 SNSではなく、ネット検索すると「交際クラブ」と冠したHPがたくさん目につく。出て来るのは、「謝礼交際」同様、人妻、それも有名大学出身、一流企業での就職歴、また芦屋、夙川、田園調布などの高級住宅街に住んでいるというケースもある。
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ライバル会社による「マルハン」出店阻止工作の闇(4)浅草署がパチンコ機5台撤去

 本紙が追及している、ライバルのパチンコ大手「マルハン」の出店阻止のため保育所を開設、また地元暴力団に協力してもらうべく工作していたと思われる件だが、そのライバル会社のパチンコ店、それもマルハンに出店されたらモロに影響を食うとされる浅草のそのパチンコ店に、去る5月14日、警視庁浅草署員が出向き、同店のパチンコ機「CR牙狼」5台が撤去されていたことがわかった。
 情報を総合すると、ライバルパチンコ店は撤去された5台の部品を交換。通常、台が壊れるなどして部品交換が必要になった場合、パチンコ店は最寄り警察署に届出をして承認を受けなければならない。ところが、同店は届出もせず勝手に部品交換し営業をしていたところ、それがバレた結果と思われる。そして翌々日(26日)には責任者が浅草署(生活安全課)に呼ばれ事情を聞かれているようだ。
「こうしたケースは、30、60、90日というように30日単位で期間は異なりますが、営業停止になるのは一般的です。ひょっとしたら、ライバル会社は事後報告でもなあなあで済むと思っていたのかも知れませんが、ともかく出店阻止工作に暴力団も関るということで浅草署は動いているとの話もあり、これまでと違って目を付けられた結果である可能性は高いと思います」(パチンコ業界事情通)
 この事情通によれば、早ければ処分は1週間ほどで下されることもあるようだが、本紙のこの記事執筆時点ではまだ出ていない模様だ。
 今回のパチンコ台撤去と、出店阻止工作は直には関係ない。
 しかし、以下のようなことから、今回の撤去、なおさら注目されるようだ。
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2016.05.31

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(566)米大手ファンド「ルネッサンス」が手掛ける注目銘柄

「ルネッサンス・テクノロジーズ・エルエルシー」という米国NYの大手ヘッジファンドをご存知だろうか。
 1982年、著名な数学者のジェームズ・シモンズ氏が創業。彼はハーバード、マサチューセッツ工科大で数学教授に就いた経歴の持ち主で、創業以来の年平均リターンは38%とも。そして、現在の運用資産は軽く2兆円を超え世界有数のヘッジファンド。
 そんなルネッサンスだが、わが国株式市場にも以前から投資していて10年には「鬼怒川ゴム」(5196)、「JUKI」(6440)、11年「ルック」(8029)などに登場してして仕手相場をリードした。
 13年には「日本カーバイト工業」(4064)に登場。
 こうした実績を見ると、仕手筋として有名だったあのK氏が代表を務める会のHPで推奨する銘柄と重なっていたこともあり、同列に語られたこともある。
 しかし、ルネッサンスは、各銘柄の業績を検討するというより、世界中の主要市場の銘柄の値動きから動向を自動的に算出するプログラミングを作り、ごく短期間に売買をするのが特徴で、結果的に過去、仕手株として知られる銘柄に投資している面もあるだけのことで、少なくとも従来の仕手筋とは似てあらざるもののようだ。
 そして、近年は一段と積極的にわが国銘柄に投資して来ているとも。
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«<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(565)あの大場氏が新たに仕掛ける銘柄!?(続)